上越民報

2001年10月14日 bP92

目次
■9月議会一般質問で、杉本敏宏議員が冬を前に、除雪対策について質問しました
■新幹線駅や信越線は利用者数に見合った整備が必要ではないですか
■市長選挙向け?「21世紀にのこる乗りもの新幹線」「俺が、俺が、俺が」で、市民の姿が見えない
■市長選挙の話題
■『村の合併問題を考える』シンポジューム

9月議会一般質問で、
杉本敏宏議員が冬を前に、
除雪対策について質問しました

国から除雪費用として交付された交付税すべてを除雪に使うべきです
 杉本敏宏議員は、最初に今年三月議会での論戦を振り返りながら、市民から、「上越市の除雪は周辺市町村よりも悪い」という声を紹介。その原因が、国から除雪費用として地方交付税に7億円も貰っていながら、半分以下の3億円余しか使っていないことを指摘しました。その上で、他市町村並に除雪を行うためには、国からの交付税をすべて除雪費用として使うべきだとあらためて提起しました。

市長は「除雪が悪いのは県道だ」と答弁
 宮越市長は、「除雪が悪いのは県道だ。周辺市町村から上越市に入ってくると業者が変わるので悪くなる。」と答弁。今年の冬、久しぶりの豪雪で市内の除雪の悪さがどこでも話題になっていたことなどまったく関知していない様子です。
 杉本議員は、「除雪が悪いのは市街地、それも直江津が特に悪かった。県道の問題ではない。」とさらに追及しました。
 市長選挙で平山知事が元県議を応援するので、けん制したつもりでしょうか。

除雪交付税は半分しか使っていない
 交付税の問題で宮越市長は、「12年度、交付税は6億4300万円きた。除雪費は3億8800万円だ。」と半分しか使っていない実態を示す答弁をしました。
 また、「除雪の交付税は、道路用と施設用に分かれており、道路用は全部使っている。」とも答弁。
 しかし、ここから明らかになったことは、施設用の除雪交付税はそっくり他に流用されているということです。周辺市町村では、それらも含めて道路除雪につぎ込んでいるのです。

交付税に色はついていないが
 杉本議員は、総括質疑での財政論議を踏まえながら、「地方交付税は、地方自治体の共有財源として交付しているものです。法的には用途を指定してはならないとされ、自治体が自由に使える財源です。」というと、市長は、「自由財源ではない。」と得意そうに答弁。杉本議員は再質問で、「一般財源だということを市民に解りやすく『自由に使える財源』と言ったのです。」と反論しました。
 除雪用として算入された交付税は、全額除雪に使わなくても違法ではありませんが、標準的な行政=除雪に必要な財源として手当てされたのですから、除雪用途に使うのがスジでしょう。

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新幹線駅や信越線は
利用者数に見合った整備が
必要ではないですか


杉本敏宏議員の一般質問から

 北陸新幹線が金沢までフル規格で整備されることになったことから、過大評価に基づく過大な投資計画が進行しています。杉本敏宏議員は一般質問で、利用者数に見合った整備の必要性を提起しました。

整備には需要予測がかかせません
 杉本議員は、整備の前提として需要予測が必要なことを強調し、「どれだけの利用者があるか調査をせずに、どんな工法にするかという調査をするのは逆立ちしている。」と指摘し、新幹線上越駅での乗降客数と信越本線の利用者数の予測数を聞きました。

上越駅の乗降客数は6570人の見込み、信越線は6000人
 宮越市長は、需要調査をしていないことを認めた上で、フル協などの収支採算見込みの試算などの数値として、「新幹線上越駅での乗降客数は一日6570人」と答弁しました。
 また、現在の信越線の「高田駅の利用者数は一日6000人、直江津駅が6500人程度で、大部分が高校生」ということでした。
 どこから6570人という新幹線乗降客数が出てくるのか不思議です。やはり過大な試算といえます。

実態は500人程度 杉本議員の試算
 杉本議員は、「ほくほく線特急の直江津駅での乗降客数が、新幹線駅での乗降客数になるのではないかと思うが、直江津駅では把握していない。しかし、十日町駅の12年度実績は、一日110人だ。人口比で見ると350人程度。多く見積もっても500人程度ではないか。」と独自の試算をもとに追及しました。
 10倍もの現実離れした数値をもとに収支採算見込みの試算が行われているのです。

それでも過大な整備は進める
 市長は、市の試算が過大であることをしぶしぶ認めましたが、「新幹線駅の整備は一定の規模が必要である。」として、過大な整備を進める姿勢を崩しませんでした。

連続立体交差にしても電車が通らなかったら無用の長物では
 信越線を新幹線駅から高速道路の手前付近まで連続立体交差にするということで、工事方法の調査が行われていることについて、杉本敏宏議員は、「連続立体交差にしたが、乗客がなくて電車が走らず、橋げただけが街の中に続くということにならないか。」と質しました。

道路財源で作るからいいと言えるか
 宮越市長は、「連続立体交差は線路の移設ではなく、横断する道路の工事として行う。国と県の事業になるので市の負担はない。」と答弁。

工業高校を統合して大学前に持っていく
 また杉本議員が、「利用客の大部分が高校生だというが、少子化の中で需要は伸びるのか。」という質問に、「高田工業高校と直江津工業高校を統合して大学前に新たな工業高校を建設する。利用者は増える。」との答弁でした。
 高田駅と直江津駅を利用している高校生が、大学前駅(仮称)に移るだけだと思いますが。

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市長選挙向け?
「21世紀にのこる乗りもの新幹線」
「俺が、俺が、俺が」で、市民の姿が見えない

 9月18日の総務常任委員会で杉本敏宏議員は上越市が発行した「21世紀にのこる乗りもの新幹線」という書籍について質問しました。
 この書籍は、「北陸新幹線建設促進運動の軌跡」との副題がついていますが、運動は8年前の宮越市長当選から始まったかのような内容になっています。
 「市民運動」と言いながら、まったくの市民不在で、市長が一人で新幹線を誘致したような書き方になっているのです。
 石平春彦議長も、宮越市長登場以前から「がんばってきた上越市議会の姿がどこにも反映していない。」と批判。
 当局は、「議会という文言が何箇所か出てくる。」という本質をはぐらかす答弁。市長と同様の態度・主張でした。

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市長選挙の話題

 県知事が元県議を応援すると表明したことから、一般質問でも「市政への介入だ」という発言が飛び出しました。何をもって介入というのかは示されません。
 これが、逆に県知事が現職を応援する場合でも、この人たちは「介入」と言うのでしょうか。その時は、喜んで受け入れるのでしょう。
 市長が、県知事選挙で現職や相手候補を応援することは「県政への介入」にならないのでしょうか。その場合には、市長の「地位利用」にならないのだろうか。そして市議が現職市長を応援するのは「地位利用」にならないのか。
 都合のよい、おかしな議論がまかり通っているようです。

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『村の合併問題を考える』
シンポジューム

日時: 10月26日(金) 夜7時より
会場: 三和村福祉センター 講堂
内容: 現在の合併問題の現状について
合併問題について各人、各界の意見と交流
(賛成・反対など、いろいろな立場で報告)
今後のことについて

 合併問題について、「賛成か反対かということより、『よくわからない』という人が大多数というのが現状」ということで、「いろいろな角度から考えてみましょう」というシンポジュームが三和村で開かれます。参加してみませんか。

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