上越民報

2001年5月20日 bP83

目次
■新幹線・交通対策特別委員会で新幹線トンネル工事を視察
■高柳町のまちづくりを見てきました にいがた自治体問題研究所移動教室

新幹線トンネル工事を視察
新幹線・交通対策特別委員会で

作業坑入口(新井市長沢地内)

 五月十五日、市議会「新幹線・交通対策特別委員会」が北陸新幹線飯山トンネルの新井工区を視察しました。委員外の議員にも呼びかけがあり、多くの議員が参加しました。
 作業坑入口で日本鉄道建設公団の責任者から説明を受けました。飯山トンネルは、全長22.2qで、新井市長沢の作業坑ほぼ中間地点とのことです。
 工事は、トンネルの上半分を掘削し、支柱を入れてコンクリートを吹き付けた後、今度は下半分を掘削して同じように工事し、その後、床面をコンクリート舗装してから、内面全体を厚さ30センチのコンクリートで巻くという工法です。これは、トンネル径が約9・5mと大きいので、地圧で崩落しないように工事を進めるためだそうで、一日に3〜4mの速さで進んでいるそうです。
 説明の後、工事現場に入りました。作業坑を約300m入ると本坑です。右側が長野方面。3%の上り勾配で、ここの区間3345mの内、現在約1500mの所で作業しているとの話です。コンクリート舗装した床面は、もう線路を敷くだけの状態に仕上がっています。
 トンネル内は、湧水がなく、乾いて土ぼこりが立つほどです。吹付機やロックボルト打設機の横を通って最先端まで行きました。ちょうど上半分のコンクリートの吹き付け作業中でした。
 かつて北陸自動車道の工事中のトンネルに入ったことがある杉本敏宏議員は、次のように話しています。
 「技術の進歩はめざましいですね。わが党は、技術の進歩が社会の進歩に結びつくと考えていますから、こうした技術を見ておくことは有意義です。わが党は、新幹線の建設自体は進めるべきと考えていますが、それが今すぐやらなければならないとは思っていません。公共事業に50兆円、社会福祉に20兆円の逆立ち政治を正す必要があります。その上、建設費の地元負担や在来線切り捨ての問題があります。三セクになった在来線はどこでも赤字で、廃止の対象になっています。」

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にいがた自治体問題研究所移動教室
高柳町のまちづくりを見てきました

高柳のまちおこしについて語る春日課長

 にいがた自治体問題研究所(理事長=長崎明元新大学長)では、毎年、ユニークなまちづくりに取り組んでいる市町村を訪問し、実態調査と経験を聞く「移動教室」を行っています。今年は、五月十二日〜十三日、刈羽郡の高柳町で行われ、杉本敏宏議員が参加しました。その報告です。
 高柳町はかつて人口一万人を越えた町でしたが、人口減少が続き、現在は二五〇〇人を割るところまで来ていますが、まち起こしに果敢に取り組んでいる自治体です。今年の一月一日付け「朝日新聞」は、「風をつかんだ高柳流」という一nのルポを掲載しています。
 「じょんのび村」で春日俊雄総務課長(前ふるさと振興課長)から取り組みを聞きました。氏は、昭和五三年からの取り組みがぎっしり書き込まれた「高柳地域づくり年表」を示して話を進められました。「一朝一夕」ではないことが解ります。
 そして、「変わった建物や橋を作ることが活性化ではありません。そこに住む住民が望むものを住民自身が見つけ出して実践することが活性化です。行政が押し付けてもダメですね。」「古いものを使って新しいことをする。町の中では当たり前のことが、よその人には新鮮に映るんです。」「住民が自分の町を楽しむこと、地域の歴史と自分の歴史を重ねられるような取り組みが大切です。」「地域の文化を切り売りする『市場系の価値』では、だんだん磨り減ってなくなっていきます。住民がいつまでも生活し続けられる『営み系の価値』に目を向けるべきです。」などなど、一つ一つのことばに重みがあります。
 「私たちがやってきたことは、テーマパークを作ることではありません。『来て下さい』ということではなく、地域が持っている力を相手に伝える=自己表明なのです。」この春日課長の言葉は、何とも自信に満ちているではありませんか。

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