上越民報

2001年3月25日 bP78

目次
■上越市の除雪費(平成12年度)は3億8千万円ですが標準的な除雪に必要な費用として国から交付された交付税 は6億4千万円です
 上越市の除雪はなぜ悪い
 もらった交付税を使っていない
 除雪費を比べると
 一人当たりの除雪費最低
 1q当たりの除雪費も少ない
 交付税の半分も使っていない
 財源はあります


上越市の除雪費(平成12年度)は
3億8千万円ですが
標準的な除雪に必要な費用として国から交付された
交付税 は6億4千万円です

杉本敏宏議員の一般質問から


除雪費比較
  12年度除雪費
見込み
12年度交付税
見込み
除雪費/1q
12年度見込み
11年度除雪費
実績
上越市 3億8514万円 6億4325万円 48万円 3億0758万円
新井市 4億9020万円 2億4367万円 235万円 3億2550万円
板倉町 8660万円 1億1383万円 103万円 7756万円
清里村 7365万円 7144万円 144万円 6885万円
牧村 1億0438万円 5360万円 150万円 7952万円
三和村 4571万円 6266万円 43万円 3909万円

上越市の除雪はなぜ悪い
 新井市や板倉町、妙高高原町などから上越市にやってきた人たちが一様に「上越市の除雪は悪い」といいます。「降った雪はおらとこの方がいっぱいだけど、道路の雪は上越の方がいっぱいだ」ともいっておりました。今年の冬は、15年ぶりの大雪といわれており、職員をはじめ業者の皆さんも一生懸命やっておられました。何が原因なのでしょうか。

もらった交付税を使っていない
 2月に「除雪費の補てんのために特別交付税の増額を」と総務省に交渉に行ってきました。その時に「普通交付税に算入した除雪費を使いきっていないところに特別交付税は出せない」ということが解ったのです。

除雪費を比べると
 上越市、新井市、板倉町、清里村、牧村、三和村の2市1町3村の除雪経費を調べてみました。
 まず11年度の実績ですが、上越市3億758万円、新井市3億2550万円、板倉町7756万円、清里村6885万円、牧村7952万円、三和村3909万円です。12年度2月5日現在の見込み額で、上越市3億8514万円、新井市4億9020万円、板倉町8660万円、清里村7365万円、牧村1億438万円、三和村4571万円です。上越市は25%増しですから、健闘しているように見えます。

一人当たりの除雪費最低
 そこで少し角度を変えて見ます。住民一人当たりいくら使っているか。11年度実績で比較しますと、上越市2298円、新井市11503円、板倉町9827円、清里村20940円、牧村25219円、三和村5989円で、牧村や清里村の10分の1程度、上越市以外で最低の三和村の半分にしかなりません。「予算がない」というのは当然です。

1q当たりの除雪費も少ない
 道路除雪に限ってみますと、除雪路線1q当たり、上越市38万円、新井市158万円、板倉町93万円、清里村137万円、牧村112万円、三和村36万円です。三和村よりもわずかに多いものの、新井市の4分の1、牧や清里の3分の1です。これでは除雪が悪いのは当たり前です。除雪費を抜本的に増額する必要があるのではないでしょうか。

「国は、交付税の交付に当つては、地方自治の本旨を尊重し、条件をつけ、又はその使途を制限してはならない。」
地方交付税法第3条2項

交付税の半分も使っていない
 雪寒地域の地方交付税には、除雪費用が算入されています。もちろん交付税は地方自治体の一般財源ですし、色がついてくるわけではありません。
 11年度実績で、上越市6億9862万円、新井市2億3254万円、板倉町1億0616万円、清里村6610万円、牧村5083万円、三和村6595万円です。国から手当てされた除雪費分の交付税を全額除雪に使わなくても、交付税の性格上これは違法でも何でもありません。しかし、新井市、清里、牧などは交付税分では足りなくて持ち出しているのと比べると、上越市が44%しか使っていないというのはいかがなものでしょうか。

財源はあります
 財源がないわけではありません。最低手当てされた交付税を全額除雪に回しただけで、予算額を2倍に引き上げることができるのです。抜本的に除雪予算を増やす必要があると思うのですが、市長の考えをお示しください。

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