上越民報

2000年9月24日 bP65

目次
■議会へのクォータ制は違憲
■市民プラザのPFI契約
■建物無償提供、土地購入
■質疑を終わって
■県知事選挙

議会へのクォータ制は違憲

杉本敏宏議員の総括質疑のつづき

 市長が9月1日の記者会見で、「クォータ制導入を検討」「議会に一定女性枠」などと発言したことから、質疑で登壇した六人すべてがこの問題を取り上げました。杉本議員は、概略次のように質問しました。

 市長は9月1日の記者会見で、議会の一定女性枠の検討について、『議論を誘う一石を投じることが大事。議会の反応にも大いに期待している』との考え方を示したと報じられております。これは議会への一種の挑戦でもあります。
 もとより男女平等は大いに進めなければなりません。クォータ制を導入したからといって女性の進出が進むわけではなく、女性の進出を阻む政治的経済的な制約を取り払うことに力を注ぐことこそが、行政に求められています。
 職員や各種の行政委員会、審議会の委員などは、市長にその気があれば、女性の登用を大いに進めることができます。トップの意思にかかっています。
 しかし、議会にもクォータ制を導入することは、まったく異質の問題です。
 憲法第11条は、「国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与えられる。」とし、第14条では、「すべての国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において差別されない。」としております。また、第15条では、「公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民の権利である。」とうたい、同第3項で、「公務員の選挙については、成年者による普通選挙を保障する。」と規定しているのであります。さらに、憲法第44条では、国会議員についての規定でありますが、「両議院の議員及び選挙人の資格は、法律でこれを定める。但し、人種、信条、性別、社会的身分、門地、教育、財産又は収入によって差別してはならない。」と定めております。なお、昭和43年12月4日の最高裁大法廷の判決は、「公職の選挙に立候補する自由は、本条(第15条)1項の保障する重要な基本的人権の一つと解すべきである。」と明確に判示しています。
 このように議会にクォータ制を導入することは、憲法の規定からして、大いに疑義があります。

 議会へのクォータ制の導入を疑問視する質問が、質問者全員からいっせいに浴びせられましたが、市長は、「議論をしていただくことに意義がある」の一点張りです。
 杉本議員は、「市民参加というのは、女性だけの問題ではない。男性でも参加に障害があれば、市長がその会社に出向いていって交渉する意思があるか。」「女性議員のためのトイレがない。条例がなくても、環境整備はできる。」と再質問しましたが、市長は、「職員の女性登用率か上がった。」と述べただけでした。

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市民プラザのPFI契約

 杉本議員はつづいて、市民プラザのPFI契約について、「経営が危ぶまれ、再建中の熊谷組を核とした上越シビックサービスとのPFI契約はこのままでだいじょうぶか」と質問しました。
 市長答弁は、「熊谷組がダメでも、日本管財が引き継いでいく。」というものですが、募集要項では、「上越市入札参加資格者名簿の建築一式工事に登録していること」が応募者の資格になっているのですから、日本管財にはもともと参加資格がなく、大問題です。再質問でこのことを指摘しましたが、市長は、「はじめから明らか。」と答弁しましたが、議会にはいっさい示されていませんでした。

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建物無償提供、土地購入

 杉本敏宏議員の最後の質問は、ファミリーヘルプ保育園に関連して、「建物無償提供、土地購入というやり方」についてです。
 市民プラザの旧ジャスコ跡地につづいてのやり方です。「これからもこういうやり方をするのか。やめるべきではないか。」との質問に、「何でも買っているわけではない。活用計画に合致したものだけを対象にしている。」との答弁でしたが、何とも基準がはっきりしない、不明朗なものです。

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質疑を終わって

 宮越市長の答弁は、これまでも不誠実なものが多く見られましたが、今回の特徴は、答弁不能になると、「共産党とは考え方がちがう」とか、トンチンカンな答弁をして「勉強して質問せよ」などと、はぐらかしに出てきたことです。
 質問者よりも長時間かけて答弁していますが、「どうせ、3回しか質問できないんだから」との態度が見え見えでした。これが一般質問になると「どうせ一時間だから」とダラダラ答弁になるのです。

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県知事選挙

 県知事選挙の告示まであと十日余。上越市の「民主県政の会」も活動を強めています。

 六日には、レインボーセンターで「スタート集会」が開かれ、党を代表して杉本敏宏議員が、上越地区での県政の実態などを報告しながら決意表明しました。
 十二日には、とがし昭次さんが来越。樋口良子議員が厚生常任委員会のため杉本議員が同行して、ヨーカドー前、長崎屋横で街頭宣伝。

 「民主県政の会」は、事務所を上越民主商工会の一階に開設しました。

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