上越民報

2000年9月17日 bP64

目次
■九月議会総括質疑で論戦。杉本敏宏議員
■「県幼児医療費助成拡充求める意見書」採択の方向

九月議会
総括質疑で論戦

杉本敏宏議員


 上越市の九月定例議会は十一日に開会しました。市長提案に対する総括質疑で、日本共産党議員団を代表して杉本敏宏議員が登壇し、市長と論戦しました。

一般会計だけで、市債残高四六四億円に

 杉本議員は、「市税収入が減少しているのに予算規模を膨らませた結果が、市債の増発になっていないか。毎年四十億円も借金して、元金返済が三二億円程度では増えるのは当然だ。」と提起。
 市長は、「事業をすれば、借金が増えるのは当然。仕事をするなというのか。」などと答弁し、「増えた借金は後年度、国が交付税で払ってくれる。」との見解。
 この議論は、一昨年と昨年の九月議会で決着済み。「自由に使える交付税が、借金返済に取られてしまうではないか。」との再論に、市長は答弁できませんでした。

市税等の滞納額
項  目 11年度滞納額
市  税 10億8000万円
分担金負担金 1900万円
使用料手数料 2850万円
諸 収 入 1億5450万円
国保会計 6億2000万円
下水道会計 1700万円
農業集落排水事業 1100万円
合  計 19億3000万円

市税等の滞納、十九億円超す

 不況などを反映して、市税等の滞納が別表のように高額になっていることから、杉本議員は、「どのような対策を取っているか。」と質問。
 市長は、「滞納者の実情をよく把握し、分納・延納なども活用して収納アップに努める。」との答弁。

同和での貸付金の滞納はひどい状況

 諸収入の中でも同和対策の住宅新築資金等貸付金の滞納は、ひどいものです。貸付は、平成六年度で終了し、新規はありません。貸付金残高が二億円余、その内、一億七五三四万円は、市が借金して貸し付けているものです。
 市長からは、一般的な対策が述べられただけでした。

住宅新築資金等貸付金
滞納推移
年度 滞納額
平成 6年度 1億0520万円
7年度 1億1642万円
8年度 1億2502万円
9年度 1億3368万円
10年度 1億4249万円
11年度 1億5020万円

これは、同和対策事業です。

上信越道イベント赤字負担許せず

 このイベントは昨年十月に行われました。実行委では、当初千五百万円ほどの事業が決定していましたが、上越市が強引に高田インターやリージョンでのイベントを押し付け、事業費も三千五百万円に膨れ上がらせたものです。そのために、いくつかの町村が不参加表明するなど大混乱が起きました。今頃にな「一四〇〇万円も赤字」が明らかになり、「上越市と新井市で負担する」というものです。
 杉本議員は、「税金での負担は認められない。」と提起。
 市長は、「イベントは大成功。参加者が喜んでくれたし、交通量も増加しているのだから、市の出費は許される。」と答弁。
 杉本議員は、「交通量が増えるのは、イベントとは関係の無いこと」と批判しましたが、市長はあくまで税投入の姿勢を崩しませんでした。

連続立体交差、信越線の需要予測を

 「信越本線の連続立体交差化を視野に入れ・・・工法や事業化に向けた調査検討を行いました。」との説明に、杉本議員は、「新幹線が開通すると三セクになる。乗客が減少することは明らかだ。一日二〜三往復程度になったらかえって邪魔になる。需要予測が先ではないか。」と質問。
 市長は最初、必要ないかのような答弁でしたが、再三の追及に、「需要予測は将来、県が行う」と答弁したものの、「まず需要予測」ということは、認めませんでした。

自給自足には流通機構の整備が必要

 農業政策で「地域内自給を基本とした安全な食料を安定的に供給する」としていることについて、杉本議員は、「三月議会でも提起したが、自給自足というからには、地域内で生産された農産物を、いかにして消費者に届けるかという視点が大事だ。流通機構の整備に取り組んだか。」と質問しました。
 市長は、「学校給食や朝市、公設市場を活用」等と答弁。杉本議員は、「十三万市民の胃袋を満たす食品の問題だ。学校給食や朝市で対応できる問題ではない。」と再質問。市長は、「公設市場も言ったではないか。」と発言しました。
 公設市場の活用は、杉本議員の持論で、これまで何度も提起してきたことですが、その効用を確認することができました。

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「県幼児医療費助成拡充求める意見書」
採択の方向


 日本共産党議員団が紹介議員となって、新日本婦人の会高田直江津支部から出されていた「県幼児医療費助成事業の拡充を求める意見書提出」の請願は、全会派の賛同が得られたことから、請願を取り下げ、議員発議の意見書として採択されることになりました。
 若干の文言整理を行って、最終日九月二七日の本会議で採択される予定です。

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