上越民報

1999年11月28日 bP56

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埋蔵文化財センター つくるんなら、ちゃんとしたものを



埋蔵文化財センター
つくるんなら、ちゃんとしたものを

11月臨時議会での杉本議員の質疑

 十一月臨時議会で、日本共産党議員団を代表して行った、埋蔵文化財センターに関する杉本敏宏議員の総括質疑を紹介します。

【杉本議員の最初の質問】

裏山遺跡保存運動の成果
 「埋蔵文化財センター等建設のため」に旧県立上越テクノスクール跡地18,859m2を1億3570万円で新潟県から購入するが、「この構想の発端となりましたのは、上信越自動車道の建設に伴って、新たに『裏山遺跡』の保存要望も出されたことなどもあり、それらを考慮しながら、埋蔵文化財センターの建設」を計画し、準備を進めてきたと延べている。

破壊された裏山遺跡
 この裏山遺跡は、96年8月31日に開かれた新潟県埋蔵文化財調査事業団の現地説明会で公になった。
 97年3月議会で、「裏山遺跡の保存を求める意見書」が採択され、3月31日に市長は、「残せるものなら保存したいと保存運動を最後まで継続したい」と語っていた。
 しかし、全国から「裏山遺跡を残せ」の声を無視する形で、1997年5月13日午前8時、研究者らの目の前で、重機によって裏山遺跡は破壊された。この直接のきっかけは、前日12日に上越市が、「裏山遺跡の現状保存は断念せざるを得ない」と表明したことにある。

県との交渉経過は
 県の条例で、寄付受け財産は、経過年数が20年までは無償だが、それ以後は、10年ごとに減額率が10%づつ低下していく。本年十一月二三日で30%から20%引きに低下してしまうので、その前に売買契約を締結したいとする意味は充分理解できます。なぜ期日ギリギリまで交渉が長引いたのか。県との間でどのような譲り受け交渉をしたのか。

埋文センターは研究施設に
 「埋蔵文化財センターとは、埋蔵文化財についての保存・調査・研究の施設」というのが、研究者の方々の共通認識です。建設が計画されている埋蔵文化財センターの構想を、お聞きしたい。

専門家の意見を反映すべきです
 埋蔵文化財センターについてさまざまな意見があります。地域の研究者や専門家の意見をどのように取り入れていくのか。

予定地の下の遺跡調査を
【杉本議員の再質問】
 予定地は、春日山の東の縁にあたり、すぐ南に下大池や大手道の入口があります。予定地の下にも春日山の遺構が隠されている可能性があるので、建設に当たって、事前調査が必要ではないか。

ジオラマ(模型)は意義ある大きさに
 ジオラマの大きさは、1/50。裏山遺跡は標高90m、東西170m、南北50mの大きさだから、模型は、高さ約2m、長さ約3.5m、幅約1m程度で、春日山のジオラマでも高さ3m程度です。
 ある研究者は、「外に作るのであれば、中学校の一クラス位が立ち入って弥生の砦を体験できるようにすべきではないか。」と言っております。せっかく作るものだから、研究者の声に耳を傾け、意義あるものにすべきではないか。

将来増築できる構造・配置に
 埋蔵文化財センターの建物の大きさについての研究者の声は、「収蔵施設としてはこの程度でもいいかもしれないが、現在の発掘状況と今後のことを考えると、小さすぎる。」「上越地域全体のセンターでなければセンターといえない。」「財政的にだめだとすれば、将来増築できる構造、建物配置にしておく必要がある。」等々です。
 もっともな意見ではないですか。

発掘遺物を県から譲り受けよ
 上信越自動車道の建設に伴なう裏山遺跡等の膨大な発掘遺物を県から譲ってもらえるのか。もらえなければ、裏山の遺物なしのセンターとなり、ジオラマは取って付けたようなものになってしまいます。

研究施設として整備すべき
ある研究者は、「上越市の場合、ここ10年位、研究報告がでていないが、出土した遺物の整理が進んでいないのではないか。」と危惧しておりました。新津にある埋蔵文化財センターは、15人ほどの専門家が調査研究に従事しており、その他に多くの嘱託の調査員を擁していると聞いております。こうした体制を整えないと、単なるハコ物になってしまいます。
 どのような体制を考えているのか。

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12月議会日程
1日 本会議 案件上程、質疑
2日 厚生委員会
3日 建設企業委員会
4日 休会
5日 休会
6日 文教経済委員会
7日 総務委員会
8日 本会議 一般質問
9日 本会議 一般質問
10日 休会
11日 休会
12日 休会
13日 本会議 案件採択

 本会議は本会議場、各委員会は委員会室です。
 いずれも、自由に傍聴できます。
 ぜひ、お出かけください。
 日本共産党議員団控室は、5階です。お立ち寄りください。

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