上越民報

1999年11月21日 bP55

目次
TBS提訴は市長の私的な問題ではないか
LNG火力発電所、全市民が使うガスの百倍も燃す


上越市議会11月臨時議会ひらく

TBS提訴は市長の
私的な問題ではないか


日本共産党議員団は提訴に反対

 十一月十五日、上越市議会の臨時議会が開かれました。議題は、@埋蔵文化財センター等の建設用地取得、ATBS提訴、B補正予算の三つでした。

市の提訴に私的な理由が
 杉本敏宏議員が総括質疑で、「市長は、TBSの提訴の問題で、市長選挙について触れているが、この訴えは、上越市が起こすものであり、選挙は私的なことで関係ないのではないか。触れた真意は何か。」と質しました。

「政治的背景」が訴えの真意か
 杉本議員の質問や小林林一議員の質問に対する市長の答弁で、市長は、TBS報道が九七年市長選に及ぼした影響や「政治的背景」なるものについて延々と話しました。

現職市長でも選挙は私的行為
 委員会では、「現職市長だから、選挙は公的な行為だ。」とする議論が飛び出しましたが、これに象徴されるように、公私の区別がわかっておらず、公私混同しているようです。

私的な理由で税金使うのか
 私的な問題を上越市の問題だとして税金を使うことには反対です。

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LNG火力発電所、
全市民が使うガスの百倍も燃す


九月議会での杉本敏宏議員の一般質問より (2) 

【杉本敏宏議員の再質問】

市民の努力が無にならないか
 上越市のガス供給量は、一年間で3400万立米です。一号系列一個で12億4400万立米ですから、上越市の市民が一年間で使う三六倍ものガスを燃す装置です。
 一人一人の市民が、ガスの使用を節約して炭酸ガスの発生を押さえるという努力をしても、その何倍もの何十倍もの量の炭酸ガスを発生する発電所の発生量を何とかしないと、市民のみなさんの努力は無に等しいようなものになってしまうわけであります。

企業に削減対策を
 副市長からいろんな考え方があるという話がありました。もちろん積極的に行政として取り組んで行く必要があります。
 酸化窒素などは装置をつけて回収しているが、炭酸ガスに関しては、まったくの野放しになっています。行政としても企業にお願いするとか、共同で排出を押さえる装置を検討するとか、手を打つ必要があるのではないかと思います。

【宮越市長の再答弁】

苦悩の答弁
 えー、発電所から発生する二酸化炭素の問題でありますが、なかなかこれは難しい問題だと思います。量的な問題、それから理念的な問題も含めてですね、痛し痒しのところがあります。大気に発散するから、上越市内だけに何十億立米も貯まるっていうことではないっていう性格でもあります。
 ここで発電された電力は、おもに長野をおもに考えていることからするとですね、ま、いってみりゃ長野県のためにやってんのかいと、こういう話にもなってですね、まあ、感情的な問題もですね、こういう話になってくると、だったら使うところにみんなガスが飛んで行けばいいじゃないかという話にもなりかねないわけであります。

炭酸ガスのことは考えていなかった
 わたしどもは、発電所の適地という問題と、発電所を作ることによって地域の整備が進むという波及的な効果を正直期待をしているところもあります。発電所近くの住民の方々とってみれば、迷惑施設ということでもあります。ですからまあ、一面だけ見て、イエスノーと判断できない難しい問題でもあるわけです。
 いまお話しされているのは、地球環境として地球に負荷をいかにかけないでいくかということでありますから、これはやはりトータルの視点で考えて行くことも大事です。石炭、石油よりも、よりましな燃料で発電するということは、まず一点、そこでクリアしているんではないかと。

企業に要求する
 発電所を経営する方々に、いっそう地球温暖化防止のための技術開発とか、措置をというお話しでありますが、わたしも同感であります。
 運転開始したのちにおいても新技術開発の中で、極力、地球環境に負荷を与えないような技術開発に取り組んでほしいと。
 場合によっては、我々が協力できるようなことがあれば当然協力していかなきゃならんなとこう思っているところであります。

元も子もなくなる
 えーそれから、40億立米、上越市民が使っているガスの3400万立米と比べて118倍になるんですね。これをあまりあおりすぎますと、そんな怖いのか、じゃちょっとおかしいじゃないかという話にもなりかねないわけであります。あおってしまって元も子もなくなってしまうということもないとはいえません。科学的に冷静に客観的に現状を踏まえながら、こういう電源立地の事業について進めて行くべきものではないかなと、こうわたしは思っております。
 えーですから、あんまり発電所ができたらすぐ酸素がなくなって呼吸が困難になるということではないわけでありますから、勘違いされないように一つまあ、これからこういう議論を進めていきたいと思います。

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