上越民報

1999年11月14日 bP54

目次
LNG火力発電所の炭酸ガス対策について
防災訓練

LNG火力発電所の
炭酸ガス対策について


九月議会での杉本敏宏議員の一般質問より (1)

LNG火力は本当にクリーンか

【杉本議員の質問】
 LNG火力発電所は、地元説明会などで「クリーンエネルギーであるLNGを燃料として使用する」と説明されております。また、「窒素酸化物以外に煙突からの排出物はないのですか」との問いに、「LNGは、燃焼すると炭酸ガスと水蒸気となり煙突から排出されます」と答えております。
 確かに、LNG火力発電だけでなく、石炭火力発電でも、高い煙突からは何も排出されていないように見えますが、そこには大量のCO2が排出されているはずです。CO2自身は無色無臭ですから、目には見えません。しかし、これらの煙突から排出されている炭酸ガスは、地球温暖化に貢献しているはずです。
 LNG火力発電所から大量に排出されるであろう炭酸ガスについて、環境担当副市長としてどのように考えておられるか、見解をお聞きしたいと思います。

クリーンを前提に立地を容認した

【宮越市長の答弁】
 答弁のご要望がありましたが、とりあえずわたくしの方から基本的な考え方を申し上げて、必要なことについては副市長に答弁をさせます。
 この発電所計画は地域発展の基幹的な施設といえますが、地球環境にも配慮して行かなきゃならんということは当然というように考えております。このために、石炭や石油に比べて環境負荷が少なくクリーンエネルギーといわれるLNG火力であることを前提として立地を容認したものであります。

LNG火力は環境にやさしい?

 LNG発電所からの排ガスには酸性雨の原因となる硫黄酸化物や煤塵が含まれておりません。しかし、二酸化炭素は、発電量1Kwh当たり178g(石炭火力=270g、石油火力=200g)の排出が予想されます。今回の計画では、発電効果を高めるために、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせたコンバインドサイクルを採用。蒸気タービンのみの発電に比べて二酸化炭素を11%削減できます。
 発電所は必ず必要ですから、石油や石炭に比べて環境負荷が少ないLNG火力はトータルで考えて行けば、環境に優しい発電所といえると思います。しかしながら、事業者に対しては、最新の技術をもって二酸化炭素の排出量を極限まで削減するように工夫して行って欲しいということを求めつづけていきたいと考えてます。

高畑副市長のアイデア!

【高畑副市長の答弁】
 確かにLNGの方が石油や石炭に比べ、環境に与える負荷は少ないのですが、まったくCO2を出さないというわけではありません。わたくしのアイデアとしていくつか考えていることがあります。
 一つには、植物がCO2の吸着で非常に大きな力を発揮致しますので、植林事業に力を入れていく。市民の森の整備、現在ある森林を守って行く植林に力を入れる。草もCO2を吸着する大きな力を持っておりますので、屋根や壁面を草や蔦などで覆って緑化をすることも一つの方法かと思います。
 また、各家庭への小型の風力発電や太陽光発電の設置もCO2の排出を削減する大きな力になります。
 いっそうの省エネ意識の啓発、環境教育といったことを推し進めて行く。
 まったく発電所を持たないということは不可能ですから、必要不可欠な電力の供給源を少しでも環境負荷の少ないものに替えつつ、一方で一人一人が、真剣に毎日の生活の中で、CO2の削減に努めて行く、ということが大切なんだSいう意識啓発を進めていきたい。

排出炭酸ガス量は一年で12億4400万立米

【杉本議員の再質問】
 LNG火力発電所から出る炭酸ガスの量を計算をして見て、余りの多さに驚いています。
 一号系列の一基のLNGの使用量が、年間で100万トンです。大部分がメタンですので、12億4400万立米になります。100m×100m×100mの立方体で1244個。これを一年間で燃すのです。メタンを燃焼させますと同じ体積の炭酸ガスを発生いたします。
 平成17年にこの一号系列が稼動して、18年には二号系列が稼動します。合わせて、24億8800万立米です。さらに平成23年に三号系列(120万トン)が稼動すると、これだけで15億立米です。この三つの発電装置が全部稼動しますと、100mの角マスで計って、4000個ほどの炭酸ガスがこの地域に放出されます。
 これだけの炭酸ガスが、1年間に放出される、これをそのまま放置しておくというのは、大変な問題だなぁというのがわたしの認識であります。

次号につづく

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防災訓練

杉本敏宏

 十一月七日の日曜日、早朝から直江津駅前で七軒も焼ける大火災があった。午後中央1丁目の親戚へ、火事見舞いに行ってきたが、火災現場はひどい状況だった。
 同じ日の午前十時から東本町5丁目の町内会で防災訓練を行った。
 町内放送を合図に、町内のほぼ全家庭から老若男女百人余りが、関川の稲田橋上流にある水位監視所前の広場に集まった。秋晴れのもと、河川敷にはススキの穂がかすかに揺れていた。 各班ごとにノボリ旗の後ろに整列して、人数の確認。本番でもうまく行けば良いが。
 この後、全員で南消防署に行く。「すぐ近くでも来たことないもんね」というのが実際。まず、2台の救急車の説明を受ける。初めて中を見て一同感心している。消防車も遠くで見ていても触ったことはない。はしご車がするすると伸びて、エイト環を使ってロープを一気に下りてくるのを見て、歓声が上がる。ジェット水流での消火など。
 防災の厳しさと近くに消防署がある安心さを実感した町内の防災訓練だった。

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