上越民報


目次
●九月議会、樋口良子議員の一般質問(つづき)
●聞きたい知りたい介護保険 介護保険を考えるつどい開かれる


九月議会

樋口良子議員の一般質問

つづき

〔介護保険〕
策定委員会傍聴を保障する答弁はなし。法定外サーピスの実施は「ハッキリせよと言われても困る」

 最後の貿間は介護保険制度についてです。来年四月の実施をめざして、市の事業計画をつくる『策定委員会」がこれまで九回開かれてきました。この委員会の審議は市の介護保険制度のあり方を決める大変重要なものです。市民の願いにかなった計画策定をしていく上でも、ここに市民の声を十分に反映きせる仕組みを作ることが大事です。それにはまず、策定委員会の審議の公開《傍聴》を保障することは欠かせません。しかし、過去9回の審議は日程が市民向けに明示されませんでした。樋ロ議員は第一点として、この審議を今後きちんと市民に公開していくのかどうかを市長に開きました。

 市長は、審議は原則公開としているが、傍聴しないと不利益を被るというわけではないので、「傍聴できるか否かを第一義的に考えるのは重要ではない」と答弁しました。

 第二点として、ふれあいランチサービスなど、介護保険制度に含まれないサービスが継続されるのか否かを、一つひとつについて回答してほしいと質問しました。これに対して市長は、『量や質を低下させることがないよう、様々なニーズに対応していきたい』と述べながらも一つひとについての具体的な回答がなく、『保険料の給付対象となるサービスがまだ最終的に決まっていません。いつまでにどうするかをハッキりせよと言われても困ります』と、市のあいまいな姿勢がうきぼりになりました。

 第三点として、上越市自身が介護サーピスを提供する事業者としての申請を行ったかどうかを質問しました。現在市は訪問介護については社会福祉協議会《社協》に委託しているため、実際には社協が申請者となります。いま全国各地で、自治体が予算を滅らすために社協の介護事業を縮小或いは廃止し、すべてを民間業者にまかせる方向で進んでいる自治体もあります。都含が悪くなればいつ撤退するかもわからない民間業者だけでは心配です。自治体が介譲福祉に責任を持つためにも社協による事業の継続・発展は重要です。このような観点から、樋口市議は申請の状況を問いただしたものです。

 市長は、8月31日に市職員をケアマネージャーとして登録申請したこと、ホームヘルプサービスについては社協も準備をすすめていることを言明しました。デイサービスについては農協や社協と運営委託の方法について協議を重ね、申請者を決めたいということでした。

介護サービス充実のための一般財源繰入は当然。

 また、他議員の質問に対して、『施設サーピスを充実させるために施設を増設すれば保険料にはね返るから、慎重に行われなければならない』と市長が答弁したことに対して樋口議員は、国民の批判の高まりから厚生省が「施設増設は一般財源から繰り入れてもよい」とする答弁を国会でしたことを紹介。上越市は特養ホームの入所希望者一五O人に対して将来五O床の増床計画しかないことを挙げ、積極的な対策を講じるよう市長に求めました。
 市長は、「一般財源から出せばよいといってどんどん出していたら放漫財政になって破綻する。そんな無責任なことはできない。保険制度の意味がなくなる』と答弁しました。
 本来、福祉は保険制度だけに頼らず、福祉予算として国や自治体がその充実を図るのは当たり前のことです。


聞きたい知りたい介護保険

介護保険を考えるつどい

開かれる

 介護保険を考える集い実行委員会が呼びかけていた「集い」が、十月三十一日、レインボーセンターで開かれました。

関心高く盛況

 来年四月からの本格実施を前に、十月一日(上越市は繰上実施)から、全国で受付と認定作業が始まりました。

 また、自自公連立政権が、国民の声に押され、また選挙目当てに保険料を半年徴収しないなどと言い出しているために、市民の関心も高く、この集いにも、百三十名近くの人たちが参加しました。

パネラー四人が報告

 大金辰三実行委員長が、主催者を代表してあいさつ。四人のパネラーが紹介されました。

 最初に報告したのは、新潟県社会保障協議会事務局長の星山芳朗氏。「介護保険のしくみと問題点」を、詳しく解明し、制度の問題点を明らかにしました。

 二人目の報告者は、さくら在宅介護支援センターの相葉清美相談員で、「介護支援センターから見た介護保険法」と題して、現状と法施行後に想定される状況を報告しました。

 報告者の三人目は、訪問看護ステーションテンダー上越の管理者、山口香世子さん。「訪問看護ステーションから見た介護保険法」について、実態と状況を話されました。

 最後の報告者は、樋口良子上越市議で、「上越市のとりくみと問題点」について、議会質問などを含めて報告しました。

 各報告者の話に、参加者は、うなずいたり、おどろいたり、感心したりしていました。報告の後の質疑応答では、たくさんの意見が出て、終了予定を延長するほどでした。

 参加者の一人は、「介護保険が話題になっていますが、その中身がみなさんの話でよくわかりました」と感想を述べていました。


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