上越民報

1999年8月1日 bP44


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■視察に行ってきました

視察に行ってきました

上越市議 杉本敏宏

 七月十三〜十五日の三日間、河川港湾火力特別委員会の視察で、静岡県富士市、三重県川越町、愛知県瀬戸市を訪問しました。その概要を報告します。

富士市
 初日の 十三日に訪問したのは、静岡県富士市の田子の浦港です。「港湾整備の現況について」聞くのが目的です。
 富士市は、その名のとおり富士山の裾野に広がる人口二十三万六千人の都市です。富士山麓の豊かな水を利用した製紙業が盛んで、工業出荷額の三分の一を占めています。

田子の浦港

田子の浦ゆ
打ち出でてみれば真白にぞ
富士の高嶺に雪は降りける

 田子の浦港は、防波堤で仕切った直江津港などとは違って、三つの河川の合流部分を掘削して作った港です。
 左上の写真は、港の最奥部から港口を見たところですが出入口がまさに川です。

港の周りは
 港ができるまでは、沼沢地で水害常襲地だったという港の西側は、今は、旭化成の工場が建ち、港に面して専用埠頭になっています。
 街を挟んで南の海岸に浚渫(しゅんせつ)した土砂を活用して緑地公園が作られていました。その土砂が真っ黒なのに驚きました。

浚渫に莫大な費用が
 川を掘削して作った港ですから、常に、土砂が流入してきます。有名な富士の大沢崩れに端を発する潤井川は、砂防堰堤で二十万立米を止めているが、それでも年間二十億円もの浚渫費用がかかるといいます。富士市の負担は、三億五千万円だといいます。

激しい侵食
 東海岸の浸食は激しく、毎年十億円もかけて、大沢崩れの堰堤に溜まる土砂や浚渫土砂で養浜しているが、あまり効果がないようです。
 自然に逆らうというのは如何にたいへんなことか。

川越町
 十四日に訪問したのは、三重県の川越町です。四日市市の隣にあり、三キロ四方に一万千六百人という町です。訪問の目的は、この町にある中部電力のLNG火力発電所の視察と、電源三法による交付金の活用についてです。

火力発電所
 火力発電所は、平成元年と二年にそれぞれ七十万キロワットの一号機と二号機が稼動し、平成八年と九年に二十八万キロワット七組、百六十五万キロワットづつの三・四号系列が稼動しました。
 この三・四号系列は、「改良型コンバインドサイクル発電方式」というもので、これと同型機が直江津港の共同火力に設置されます。

交付金
 電源三法による交付金は、一・二号機の時には、八億四千万円が、三・四号系列のときには、二十四億七千五百万円が交付され、この交付金で、総合センターを建設したといいます。
 交付金は、一度交付されるだけです。

LNGはクリーンか
 LNG(液化天然ガス)は、マイナス一六〇℃に冷却すると体積が六百分の一になり、そのときに、硫黄分などを取り除くので、燃やしても硫黄酸化物などが発生しないので、クリーンな燃料だといわれています。
 十二万キロリットルの貯蔵タンクが四基ありますが、一週間で一基分を使ってしまうそうです。これだけ(七千二百万キロリットル)のガスを燃すと、どれだけの炭酸ガスが出るのでしょうか。
 地球温暖化にたいへん貢献する施設だなあと思いました。

せとものの町瀬戸市
 最後に訪問したのは、愛知県の瀬戸市です。セトモノはこの町で作られ全国に流通しています。人口は約十三万人で、上越市と同じ位の町です。
 二千五年に国際博が開かれる海上の森は、瀬戸市にあります。
 町の中央を流れる瀬戸川の環境整備事業を視察するのが目的です。

瀬戸川
 瀬戸川は、高田の青田川や儀明川を二〜三倍の川幅にした感じの川です。関川や保倉川の環境整備を想定していましたので、少し目的に合いませんでした。しかし、学ぶべきものはたくさんありました。

川全体が親水公園
 陶土で白く濁った水が、勢い良く流れています。その両側に、流水域と同じ幅の洪水敷きがあり、ゲートボール場をはじめ、プロムナードが整備されています。
 この川にかかる橋がまた見事で、それぞれに個性と特徴を持っています。歩道橋が多いのに注目しました。
 橋にも陶器がふんだんに使われていますが、右の写真のように、堤防の壁面に大陶画があります。
 いろいろ学ぶことが多かった視察でした。

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