上越民報
1999年3月28日 bP32


目次

日本共産党上越市委員会は、県議選予定候補に 池田伸吾氏を決定したと発表しました
2.28道路災害に伴なう措置についての市教委への申し入れ
三月議会を終って
坪井議員への辞職勧告決議案に対する杉本敏宏議員の賛成討論

日本共産党上越市委員会は
県議選予定候補に 池田伸吾氏を
決定したと発表しました


●池田伸吾さんのプロフィール●
1935年、直江津町旭区で生れる。
1957年から40年間、小中学校教員を勤める。
数学教育研究協議会、遺跡保存の会などに所属。
退職後、年金者組合、上越地区労連幹事として活動。
趣味は、クラシックを聴くことと、カメラ。
西本町3丁目の自宅に、妻、長男夫婦。

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上越市教育委員会 御中

1999年3月11日
日本共産党上越市委員会
日本共産党上越市議団

2.28道路災害に伴なう
措置についての申し入れ

 2月28日未明に発生した県道横畑高田線の儀明地内における地すべり災害で、同路線は普通となっております。3月9日の報道によれば、未だ地すべりが止まらず、この復旧には相当の日数が必要とのことです。この災害によって中ノ俣から高田への交通は、有間川から直江津を経由して行わなければならない状況になっております。
 中ノ俣から城北中学校へ生徒1名が通学しております。また、4月1日の新年度からは、1名増加して2名となります。冬期間3月31日までは、城北中学校に寄宿舎を開設しておりますが、それ以外の時期には、遠距離通学のため民間タクシーによって送迎しております。新年度からの通学は、災害による通行止めで直江津方面を迂回しなければならず、経費の増大が避けられません。
 以上のことから、保護者や学校にその負担をさせないように、対策を取られるよう申し入れるものです。

−記−

1.この期間中、城北中学校の寄宿舎を延長して開設すること。
2.交通止めの期間中の、通学にかかわる負担増を保護者や学校にさせないこと。
3.これらの負担増は、とりあえず市教育委員会が立て替えるとしても、県道の事故によって生じたものであるから、県に負担させるように努力すること。
4.以上の措置を早急に取られること。

以上

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三月議会を終って

 三月二日から始まった上越市議会三月定例会は、十九日に議案採決を行って、閉会しました。市長提案の全議案が、全会一致、または賛成多数で可決されました。

中心点は

 日本共産党議員団は、今議会の中心争点は、@市民の目線に立った景気対策、Aそのための予算編成になっているか、B複数助役制として、論戦を組み立てました。
 また、途中で、坪井正澄議員の不祥事が明らかになりました。
(裏面に、辞職勧告決議案に対する杉本議員の賛成討論)

借金財政

 税収減で、多くの自治体で緊縮予算を組んでいる中で、上越市は、7・7%増531億円の膨張予算を計上。歳入不足は借金でまかない、全市債残高は、一千億円を越えました。

感情的な市長

 今議会の大きな特徴の一つは、市長が感情をむき出しにしていたということです。特に、TBS問題では、前後の見境がないという状態です。
 「財政の専門家」「自分が一番」「何でも知っている」などと自尊心の強い市長が、やり込められると最後に出てくる言葉が、「あなたは勉強不足だから、勉強して再度質問して下さい」というものです。そうして、そういう時は決まって、質問の中身を把握していないような答弁が出てきます。

勉強不足は

 十九日の最終日に、市長は異例の発言をしましたが、その中で、「委員会に所属していない議員が、その委員会に付託された議案に反対するのはおかしい。」という趣旨の発言。
 日本共産党は、これまでもそうした議案にも反対してきました。
 感情のなせるわざか、無知か。

是々非々とは

 予算案などの場合、部分的に賛同できるものもあります。しかし、全体としては賛成できない。
 日本共産党は、こうした場合、積極面を評価しつつ、反対の理由を述べます。これが、是々非々というものです。オール・オア・ナッシング(オール・アンド・オール?)ではないのです。

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坪井議員への
辞職勧告決議案に対する
杉本敏宏議員の賛成討論

 私は、提案されております坪井議員に対する辞職勧告決議に賛成する立場から討論を行います。
 この辞職勧告決議を提出いたしました4会派は、それぞれ思想信条を異にし、行動も違っております。しかし今回、坪井議員が、いわゆる地下銀行を通じて自らのお金55万円を送金したという事実の前に、市議会のあり方、議員としての政治責任・道義的責任、すなわち市民に対する責任の取り方などについて、大きな危惧の念をいだき、共同して、決議案を提出したものであります。
 今ほど、坪井議員がこれまで所属していた会派の方から、反対討論が行われましたが、本来ならば、この会派の人たちが、率先して事実究明にあたり、虚偽報告を戒め、市民に謝罪する道を切り開くべきではなかったのでしょうか。それをしなかった、できなかったことを、私は残念に思うものです。
 私は、この決議案提出に加わった一員として、また、日本共産党議員団としての立場から、この事件が提起した問題を整理しながら、賛成討論を行いたいと思います。

市民と議会に対して虚偽弁明を行ったこと

 まず第一の問題は、坪井議員が、議会に対して、そして市民に対しても虚偽の弁明を行ってきたということです。
 事件の発端は、三月十一日の新潟日報の「上越市議も送金依頼 地下銀行事件 支店長を起訴」との記事の中で、「韓国に不正送金していた韓国人容疑者を起訴した」「上越市議がこの容疑者に送金依頼していた」と報じられたことからです。
 事件を知って事態を重視した、広政クラブ、自由クラブ、恵風会、日本共産党議員団は、十一日直ちに共同で、「ことが事実とすれば、上越市議会の名誉にかかわる重大な問題でありますので、議長におかれては、事実関係の究明を含め、早急に何らかの形で対応されるよう申し入れ」たのであります。
 本来、このような事件が発覚した場合、議会三役や当事者の所属会派が率先して行動し、事実究明に動くべきですが、特に所属会派が事実究明に動く姿は、まったく見えませんでした。事件の重大性についての認識の欠如があるといわれても仕方がありません。
 4会派の申し入れを受けて十一日昼休みに各派代表者会議が開かれました。坪井議員が釈明しましたが、虚偽の弁明を行っただけで、通常、最初に発せられる「謝罪の意思」「反省の弁」がなかったのが大きな特徴でした。
 その弁明の一つは、「知り合いの韓国人に頼まれて、金を持っていっただけ。地下銀行とか不正送金のことは知らなかった。」というものでした。しかし、他人に頼まれたのならば、送金依頼者は坪井議員に送金をお願いした人でなければならず、「上越市議は、送金依頼者」とはならないのであり、これが、虚偽の釈明であることは明白でした。
 また、「送った55万円は、あなたのお金なんですね。」との質問に、「私自身がお金を預かって、送ったのは私です」と弁明していました。しかし、「送金の預かり証」を持っているとも話していました。
 これらの弁明がすべて虚偽であったことは、その後の坪井議員自身の言明で明らかであります。すなわち、この辞職勧告決議案が提出された15日に、「韓国の友人に頼まれて、自分のお金を55万円、自らの意思で送金した」ことを表明したのであります。
 自分のお金を送ったのに、なぜ、人に頼まれたという弁明をしなければならなかったのか。私たちは、警察や検察、裁判官ではありませんから、そのことを追求する必要はありません。問題は、議会に対して、自ら出席した弁明の場で虚偽の弁明を行ったという事実です。また、同趣旨のことが本人の弁明としてマスコミで報じられておりますが、これは市民に対して虚偽の申し開きをしたという事実です。こうした事件にあたって、私たちはまず、市民に対して、議会に対して、誠実でなければならないと思います。誠実さが見られず、辞職勧告決議案が出されてしぶしぶ事実を述べるという態度は、市議会議員という職責とは相容れないものといえます。
 坪井議員のこうした虚偽の弁明を擁護するということが何を意味するかについては、多くを語らなくてもおわかりのことと思います。

罪にならなければいいか

 第二の問題は、「罪にならないのだからいいではないか」という態度が見られることです。
 十一日の各派代表者会議でも、「私自身罪に問われることはない」ということを強調しておりますし、「警察に確認していただいても結構です」とも言っているのです。そしてその後もこのことを述べております。
 言うまでもなく、坪井議員自身が罪になるのであれば、逮捕されるなどしているわけで、罪にならないからこそこういう形で明るみに出てきたものです。問題は、罪になるかならないかということではなく、こういう事件にかかわったということ、そのことの責任についてなのであります。
 坪井議員のこうした態度を容認・擁護するということは、その人もまた、「罪にならないのだからいいではないか」という立場に立っていると見られても仕方がありません。

委員長辞任では責任をとったことにならない

 第三に、委員長辞任、会派責任者辞任では、責任を取ったことにはならないということです。
 以前にも、このような議論があったと聞いております。その際にも指摘されたそうですが、「たまたま、議会の役職についていたから、それを辞任するというが、役職についていなかったら辞めようがないではないか。」そのとおりだと思います。

反省の色がない

 第四に、反省の色が見えないということです。
 十一日の各派代表者会議でも、「市民にどう謝罪するのか」との質問がありましたが、答えがありませんでした。その後、今日までの間に、市民への謝罪は行われておりません。明らかにことの重大性の認識に欠けているとしか言いようがありません。
 今日までの経過を見ますと、「何とか逃げられるかもしれない」との態度が、強くにじみ出ているように見えます。それが認識の欠如を引き起こしている原因のようにも思われます。
 こうした経過の中で、事実究明の申し入れをした四会派では、それぞれに「反省の色がないのでは、辞職勧告しかないか。」との認識になり、共同して決議案を提出したものです。不祥事を起こしたとき、議員としての身の処し方があると思います。坪井議員がそうした見識を持った行動をされていれば、また、市政クラブの方々が、坪井議員にそうした行動を勧めていれば、議員辞職勧告決議にいたらなかったのではないでしょうか。

決議の投票結果
賛成 12
反対 14


議員のモラルと議会の見識が問われている

 最後に、この議員辞職勧告決議を提出した4会派は、全部合わせて9人であります。そうしますと、決議が可決されるかどうかは、他の3つの大会派の皆さんの見識にかかっていると言えます。議会として、議員として、今、どのような行動をすべきときなのか。お考えいただきたいと思います。
 議会は、数の論理ですから、決議案を否決することも可能でしょう。しかし、否決したからといって、坪井議員の政治的・道義的責任が不問にされるわけではありません。そのことを強調しておきたいと思います。この問題は、勝った負けたの問題ではないのであります。議会としての見識、議員の責任の取り方の問題が問われているということを肝に銘じていただきたいと思います。
 また、決議案が可決されても、辞職せず、居座ることも可能です。しかしそれは議員としてまったく恥ずかしい行為に他なりません。そして、ことの本質を理解していない行為といわざるを得ません。
 議員諸氏の見識ある行動をお願いいたしまして、坪井議員への議員辞職勧告決議に対する賛成討論を終わります。

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