上越民報
1998年12月6日 bP23



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十二月議会始まる 樋口議員が総括質疑
一般質問の予定
1998日本平和大会イン佐世保に参加して 上越平和委員会 吉田勉

十二月議会始まる
樋口議員が総括質疑

 十二月一日から十一日までの日程で、十二月議会が始まりました。今議会の主要な議題は、景気対策の補正予算と市議会議員選挙のポスター制限条例の制定です。

質疑は樋口議員だけ

 初日(一日)の本会議は、午前十時から始まりました。最初に会期を決め、続いて市長の提案説明がありました。その後質疑に移りましたが、質疑したのは、日本共産党議員団を代表しての樋口良子議員だけでした。

景気対策

 樋口議員は、最初に補正予算について質疑。
 いまの景気低迷のもとでは、市も独自に景気対策をする必要があります。問題は、その方向と財源です。
 不景気ですから税収の伸びは期待できません。他の市町村では、予算総額をふやさずやりくりしています。上越市の場合は、当初予算からみると40億円も予算規模が大きくなっています。
 そしてその増額の大部分が、上越市の借金である市債です。例年40億円程度ですが、今年度は59億円にもなります。年度末の市債残高は、前年度末よりも27億円増えて、467億円へと大きく膨らむことになることから、基本的な考えを質しました。



ポスター制限

 ポスター制限条例は、現在千二百枚まで貼り出せるポスターを、437ヶ所の掲示板だけに制限しようというものです。
 前回市議選の直前に、日本共産党の反対を押し切って、「ポスター自粛決議」をしました。日本共産党は千二百枚の貼り出しを公言していましたが、当の自粛決議に賛同した議員が、無秩序に貼り出し、決議を空文化してしまいました。
 これを条例で縛ろうというものですが、まさに議員のモラルが問われているのです。
 日本共産党は、立ち木や電柱に無秩序に貼り出すのではなく、民家にお願いして、整然と貼り出しています。こうした政党の活動までも押さえることになります。

新保清司議長
申 入 書
1998年12月1日
日本共産党上越市議会議員団
 本日(12月1日)の本会議において、当議員団を代表しての樋口良子議員の総括質疑に対する市長答弁で、不適当かつ不適切な発言がありました。議長において、以下の措置を取られるよう申し入れます。
−記−
1.特別採用職員に関する説明資料を、ただちに議会に提出させること。

2.これらの資料(委員会資料)提出を、あたかも「事前審査」であるかのように答弁しているが、これを容認すれば、議会への一切の資料提出の道が閉ざされてしまうので、この発言を撤回させること。

3.樋口良子議員の資料提出要求に対し、「こんなだだをこねるような発言というのはこれちょっといかがなものかと私思いますよ」といっているが、これは、当該議員に対する侮辱的発言であるので、取り消させること。

4.以上の不適当かつ不適切な発言について、本会議の場で陳謝させること。
以上

市長が暴言

 樋口議員は、緊急経済対策の一つとして提案されている特別採用職員について、その説明資料が議会に示されていないことから、「マスコミに説明した程度の資料の提出」を要求しました。
 これに対し宮越市長は、資料提出があたかも「事前審査」であるかのように述べた上、提出済みとの立場から、樋口議員の要求を「だだをこねるような発言」などと、侮辱的発言をしました。

発言取消など  申し入れる

 議員団では、この発言を重視し、直ちに議長に対し、適切な処置を取るよう別掲のように申し入れました。
 資料がなければ、とりわけ新規事業については何もわかりませんから審議ができません。資料提出は当然です。
 これまで、議会日程を決める議会運営委員会後に、「委員会資料」として、全議員に配布していました。市長の言い方では、これも「事前審査」ということになりかねません。
 以前、上越市は、南クリーンセンター問題に関連して、「議員には、資料要求の権利がない」と表明したことがあります。

未提出は確認できたはず

 市長が、本会議に臨む前に、答弁書(自分で書いたのではない)を読んでいれば、資料が出ていないことは確認できたはずです。
 やっていないとすれば、怠慢としか言いようがありません。
 また、再質問の時などに、まわりの職員が、「提出していません」と忠告すれば、そしてそれを聞けば、本会議の場で誤りを訂正できたはずです。
 そんなこともできない体制なのでしょうか。

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一般質問の予定

 樋口議員は四番目で、八日の一時過ぎの予定です。
 杉本議員は八番目で、九日の十時からになりそうですが、前日の進み具合で変わります。

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1998日本平和大会イン佐世保に参加して
上越平和委員会 吉田勉


 この大会は十一月二十一・二・三日の三日間、長崎県佐世保市に於いて開かれました。今年で十三回目だそうです。私は上越平和委員会代表として参加しました。約一八〇〇人が全国各地より集まり、アメリカ、ニュージーランド、フィリピン、イタリアなどの海外代表も参加しました。報告したいことはたくさんあるのですが、三点について報告します。

◎自国の空を自由に飛べない

 私たち新潟県団は、羽田空港より長崎へ向かったのですが、びっくりしたのは飛行機は東へ向かって離陸し、房総半島南端を迂回して長崎へと、大変な遠回りをするということです。その理由は、アメリカ軍横田基地の邪魔にならないように配慮してのことだそうです。外国の軍隊のために自国の領空を自由に飛べないなんて、とんでもないことです。

◎まさにアメリカの軍港―佐世保港

 二日目は朝六時三十分に朝食をすませ、基地調査行動を行いました。私は佐世保港のグループに参加しました。
朝から冷たい雨と濃霧のため、弓張岳山頂展望台到着時には港が全然見えませんでしたが、やがて強風によってガスはどんどん吹きとばされ、またたく間に港の全貌が姿をあらわしました。海の国立公園「西海国立公園」の九十九島の美しさが一望のもとに見渡せます。しかし目をこらして見てギョッとしました。すぐ眼下に海上自衛隊の護衛艦「あさぎり」「こんごう」など五・六隻が旭日旗を掲げ、黒灰色の無気味な色をして居座っているのです。これらの自衛艦は、アメリカ艦船の護衛・補給や掃海の任務を帯びているということです。
 佐世保港鳥瞰後、港へ下り、船で海上より基地の調査活動を行いました。美しく広い港内の八三・一パーセントが米海軍佐世保基地として使用され、日本人が使える自由水域は、僅か一六・九パーセントしかないのには、みんな大きな怒りを感じました。
 湾岸一帯は、アメリカ軍の弾薬庫や給油・貯油基地になっています。日本の民間会社である佐世保重工業所有のドッグの優先使用権をアメリカが持っていること、「ベローウッド」や「パリオット」など強襲揚陸艦や掃海艦の母港になっていること・・・・・・。これではアメリカの植民地同然です。

◎アメリカの横暴に反対する国際連帯を
―ビルナー・ピクレル氏(イタリア)


 私が出た分科会には、ピクレルさんも参加し、討論に加わりました。次はその発言要旨です。

 今年二月三日に、イタリア北部のスキー場で、米軍機の低空飛行によりロープウェー・ケーブルが切断され、ヨーロッパ諸国の人たち二十人が犠牲になりました。『正義のための二月三日委員会』が数日後に結成され、市民約二千人が結集し、裁判闘争を行っています。私もメンバーの一人です。アメリカ政府は事故後すぐに要人を派遣し、莫大な資金を提供して、現在ではヨーロッパで一番立派なロープウェーが再建されました。しかし、尊い命は戻りません。私は米軍の低空飛行に関する国際資料センターをつくり、日本でも、イタリアでも、同様に反対運動を起こしていかなければならないと思います。
 私が日本に来て驚いたことが二つあります。一つは、日本はアメリカに占領された国だということです。日本には一〇〇以上の米軍基地があり、米兵の家族用住宅、水道、電気、ガスなどまで殆どの経費を日本の国民が負担しています。イタリアでは、自国の基地だが、アメリカに六ヶ所貸しています。当然アメリカは多額の借用料を払っています。そして、それら基地の最高司令官は、イタリア人です。日本の思いやり予算にはびっくりしています。
 もう一つは、あなた方のような、盛大な、しかも重要な大会について、マスコミはどうして取り上げないのでしょう。イタリアなら、それこそビッグ・ニュースになるでしょう。

 以上がピクレルさんの発言です。

 米軍基地がどんどん強化拡充され、本土の沖縄化が進行しているといわれます。そして、アメリカが引きおこす軍事行動に日本を自動参戦させる「日米防衛協力の指針」(新ガイドライン)関連法案が今国会に提出され、政府・自民党は、その早期成立をねらっています。いままさに日本は戦争への道か、平和への道かが鋭く問われています。
 日米軍事同盟打破、基地撤去の日本平和大会のスローガンのもと、多くの国民の皆さんと力を合わせ、草の根からの力で世論を喚起し、政府や自治体に向け行動を起こしていかなければならないと決意を新たにしています。

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