上越民報

1998年9月13日 bP14




目次
住宅新築資金等貸付金 (同和対策)ふえつづける滞納
高齢者パワー全開  ―全国高齢者大会に参加して―




住宅新築資金等貸付金
(同和対策)
ふえつづける滞納

杉本敏宏議員の総括質疑から

住宅新築資金等貸付金滞納状況
年度 貸付金残高 滞納金額 滞納率
平成6年度末 2億9773万円 1億0521万円 35.3%
平成7年度末 2億7334万円 1億1642万円 42.6%
平成8年度末 2億4583万円 1億2502万円 50.9%
平成9年度末 2億2289万円 1億3368万円 60.0%

 九月議会の初日、九月八日に行われた総括質疑で、杉本敏宏議員は、不納未済額(滞納)の問題を取り上げました。市税の滞納は、ここ数年少しづつですが、増え続けています。
 杉本市議は、むやみに強制的に取りたてるのではなく、滞納者の実情をよく把握して、対処するよう要望しました。

問題は同和貸付金

 上越市では、同和対策として、住宅新築資金貸付金を設けています。この貸付金の返済滞納が、平成九年度末で一億三三六八万円にもなっています。経過を見ると、上の表のように毎年一千万円ほど増え続けています。

借りたのに 返さない

 一年間の返済金総額は、三千万円ほどですから、毎年返済されるのは二千万円ほどということになります。市長も「現年度収納率は60%」といっています。
 おおよそ1/3は、借りたのに返さないということになります。
 貸付金残高に占める滞納金額の比率(滞納率)は、60%にもなっています。

昨年三月末で制度廃止

 この貸付金制度は、「同和という特別な対策の必要がなくなった」として、昨年三月末で廃止されました。「一般市民と同じに住宅金融公庫や銀行などから借りなさい。」ということになったのです。

新規貸付なし

 また、少なくとも平成六年度以降には新規貸付がありませんので、それ以前の貸付金です。過年度滞納分の収納率は、一桁かそれに近いようです。

市が借金して 貸している

 この貸付金は、上越市が借金したものを貸し付けているのです。このための借金は、二億円を超えています。この借金の利息は、市民の税金から出されている可能性があります。
 景気対策特別資金などの貸付金の場合は、原資には主に返済金が当てられます。そうした点からも特殊な貸付金なのです。

市は 毅然として

 全国的には、同和問題に関連して、部落解放同盟による「確認」「糾弾」などという暴力事件があとを絶ちません。
 市は毅然として、「借りたものは返す」という当然のルールを確立する必要があります。

市税の滞納は 九億円

 市税の滞納は約9億円。市税調定額の4・4%にもなります。それがここ数年、毎年のように増え続けています。
 市税の中では、法人市民税、固定資産税、特別土地保有税、都市計画税などの収納率が下がってきています。その影響で、これらの諸税は、対前年度伸び率もマイナスになっています。

国保税も

 また、国民健康保険税でも滞納が増え、総合収納率が84・1%で、前年度よりも1・4ポイント低下しています。
 この収納率は、県下二十市中下から三番目です。

不況の影が

 「収納率が低下してきている原因は何か」という杉本議員の質問に、宮越市長は、「この間81店舗が閉鎖した」と、現在の不況の影響が現れていることを否定しませんでした。

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高齢者パワー全開
―全国高齢者大会に参加して―

年金者組合上越支部 津幡龍峰

 北海道から沖縄まで、各県各団体の幟が揺れ、要求を大書した横断幕やプラカードを掲げて次々に登壇する人たち。中には車椅子の人も。たちまち広いステージが一杯になる。
 九月一日、長野市の冬季オリンピック会場ビッグハットを会場に第十二回全国高齢者大会が、四千名の高齢者を集めて開かれました。
 合言葉は「町から村からの連帯を強めて、ひとりぼっちの高齢者をなくそう!」
 若々しく力強い各地のとりくみが、次々と報告されました。
――住民と行政が知恵を出しあって福祉施設建設にとりくんでいる(長野)
――国際高齢者年についての意見書を県議会・市議会に全会一致で採択させた(千葉)
等々。高齢者をはじめ婦人・こども・障害をもつ人など弱いものいじめの政府・自民党に、もう、だまってはいられないという意気込みは、まさに高齢者パワー全開の、熱気むんむんの大会でした。
 参院選東京選挙区で見事当選された井上美代さんの祝辞や、冬季パラリンピックで活躍された加藤正さん(隻脚でスピードスケートとアイスホッケーに出場・入賞。二九歳の好青年)の「生きて輝く」と題する記念講演も、障害を乗り越えて積極的に新しいものへ挑戦を続ける生き方が語られ感動的でした。
 来年は国連が定めた国際高齢者年。高齢者の、人間としての尊厳を守り、差別をなくし人権を保障するために世界中の政府も国民も共に努力することを求めています。
 私たち年金者組合上越支部からも代表五名が参加しましたが、この集会の熱気を対市交渉にぶつけて、高齢者の要求を実現させようと、早速、準備活動にとりくみはじめています。

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