上越民報

1998年4月12日 bX8

杉本敏宏議員の一般質問

 三月十七日の本会議での、杉本敏宏議員の一般質問の概要をお知らせします。

上越市の産業構造の変化

公共工事のあり方と情報公開について

 上越市の産業構造は、1986年から1994年までの8年間に左のグラフのように大きく変わってきました。建設業だけが、大きく伸びて、製造業と肩を並べるまでになっています。 「地場産業は建設業」といわれる情況です。
 このように産業構造が偏っているとしても、建設業で働き、生活している人達がたくさんおります。これらの人達の仕事を確保するために、地元企業に発注機会を増やしていく必要があると思います。

工事等級に対応する有資格業者の数

 新潟県では、「地域産業の振興を図るため、県内有資格業者を優先的に指名するとともに、中小建設業者の受注機会の確保に配慮する」とし、「当該工事の等級に対応する格付けの有資格業者の数を2分の1以上とする」としているが、現在、この「2分の1」をさらに広げ、「70%」とする検討も進められている。 上越市も新潟県のようにこの比率を引き上げる考えは有るか。 「業者ランク別指名請負契約状況」の公表をすべきではないか。
【答弁】 国や県の動向を見て行く。

経常企業体の活用を

 上越市の「共同企業体運用基準」によると、3社以内の単体企業が共同して「経常共同企業体」を結成し、入札に参加できることになっているが、参加要件に制限がある。この要件を緩和し、C、Dランクの企業の活用を図っていくべきではないか。 そこで、経常企業体の入札参加資格を個々の構成員のランクよりも1ランク上にまで拡大することはできないか。また、入札参加業種を拡大できないか。工事実績に、下請や民間の実績も認めることはできないか。
【答弁】 経常企業体は、下水道工事、集落排水工事に限っている。

設計金額の事前公表又は予定価格の事後公表を

 公共工事の談合が各地で摘発されている。入札の透明性を高め、いっそうの公平を期すために、高知県、埼玉県、神奈川県などで予定価格の入札後公表や設計金額事前公表を発表している。新潟県も、「対応を検討していく」とし、建設省は、4月以降、予定価格を入札後に公表する方針を決めている。 上越市も、設計金額と予定価格の事後公表をするべきではないか。
【答弁】 慎重に検討したい。


国立高田病院の移譲について

 2月17日、上越市は、「国立高田病院を国から譲り受け、市民病院として整備していく」「経営は上越医師会に委託する」ということを発表した。

統廃合には議会の同意必要

 厚生省は、「地元の同意がなければ統廃合しない」と言っている。この「地元の同意」とは、「市町村長と議会、それに医師会」である。従って、宮越市長の同意だけでは統廃合を強行できない。 議会の同意なしに、行政のみで先行した理由は何か。【答弁】 厚生省に問い合わせたが、そのようには言っていないので、答えられない。

国立病院100%廃止の根拠は

 市長は、「国立高田病院が100%廃止になる」と盛んに強調してが、「地元の同意」がなければ、統廃合はあり得ない。「100%廃止」というのは、「同意」を当然との考えからではないか。 「このままでは廃止になる。」と騒ぎ立て、「廃院になるよりは」という論法で、同意を合理化しようとしているのではないか。【答弁】 同意が必要とは考えていない。

国立でも採算が合う

 厚生省が上げている国立病院統廃合の最大の理由は、「経営難」だ。民間病院の経営も苦しい。統廃合対象の国立病院は、診療科目の削減、施設改良の放置で、厚生省が、政策的に赤字にしてきた。 国立高田病院の譲渡に際し、「グレードを上げて移譲を受ける」と言うが、厚生省が、国立時代は手を抜いて、移譲にあたって整備するというのでは、まったくおかしな話ではないか。しかし、このことは手をかければ採算が合うということを実証している。 このように国立病院廃止の片棒を担いで譲り受けるという市長の考えは。

市営で病院経営は可能

 市民病院の運営は、「市の職員がやることは不可能なので上越医師会に運営委託する」と言うが、無償譲渡は、「職員の2分の1以上が引き継がれる場合」だ。 現在、国立高田病院職員の半数以上が市民病院に残れば、病院経営は可能ではないか。

市民病院としての採算性は

 今、公立病院はどこも大変な経営難にあるが、上越市が国立病院を譲り受け、市民病院として経営する上で、採算性について何か特別の手だてがあるのか。 千葉県の柏市民病院は、1992年に柏市へ譲渡され、老人保健施設などの福祉施設を併設し、保健・医療・福祉の総合施設として再出発し、経営は医師会に委託された。3年間で累積赤字が250億円にもなり、医師会は経営から撤退してしまった。移譲を受けた病院の経営は、たいへん難しい。

旧中央病院跡地の活用との整合性は

 「福祉施設の利用を中心に考えていきたい」という旧中央病院跡地に求められていた機能は、譲渡された国立病院に実現される。旧中央病院跡地はどのように活用するのか。