上越民報

1998年3月22日 bX5


 


議員の質問にまともに答えないのは
議会制民主主義を破壊する
ファッショ的暴挙だ


市長、まともに質問に答えず

 三月十七日、小林林一議員の一般質問に対し、宮越馨市長は、「今後誠意ある何らかの対応があるまでは、私としては誠意ある答弁をすることはできない」「ただ、あなたが今ほど御質問された問題・・・については、・・・同僚議員からでも別途お尋ねいただければ、そのときは十分にお答えを用意させていただきたい」として、降壇してしまいました。

日本共産党議員団ただちに申入れ

 市長が、小林林一議員の質問にまともに答弁しないのは、昨年末の十二月議会に続いてのものです。
 日本共産党議員団では、事態を重視し、市川文一議長に対し、直ちに、「一般質問に対する答弁のあり方についての申入れ」(別掲)を行いました。

市長には答弁義務がある

 議員の一般質問に対し、市長には、答弁の義務があり、いかなる理由をもってしても、答弁を回避することはできません。
 それは、議会と議員には、行政を監視しする義務があり、そのために、議会での質問権が保障されているのです。この質問権には首長の答弁義務が伴っています。そうでなければ、質問権は「絵に画いた餅」になってしまうからです。
 市長が一般質問に答弁しないということは、こうした議会の権威、権限に対する重大な侵犯であり、議員の審議権のじゅうりんであって、見過ごすことはできません。

議事整理権は市長にはなく議長にある

 質問項目が一般質問になじむかなじまないかなどの判断、答弁させるかさせないかなどの議事整理権は議長にあるのであって、市長にはありません。これは、議会制民主主義の「いろは」です。
 市長には、質問を取捨選択して答弁する権利は与えられていません。
 こうした点からみて、市長が特定の議員の一般質問に答弁しないということは、越権行為であるといわざるをえません。

答弁に条件はつけられない

 市長は、小林林一議員の議会外での言動と議会内での言動を取り上げ、その釈明を求め、「今後誠意ある何らかの対応があるまでは、私としては誠意ある答弁をすることはできない」と言っています。これらは、質問事項とはまったく無関係であり、議員の審議権を侵害する、まったく言語道断な態度であり、許されるものではありません。
 もともと、市長は、答弁を拒否できないのに、さらに、あれこれの理由を並べ立てているのです。

議員全員の問題だ

 問題の本質は、「議会制民主主義を破壊するファッショ的暴挙」だということです。宮越市長と小林林一議員の個人的な怨念の問題として、傍観しているわけにはいきません。
 「踏み絵」を出して、これを踏まなければ、答弁しないと言っているのです。この「踏み絵」は、この次だれの前に突き出されるか、ということです。

民主主義感覚が疑われる

 「踏み絵」を踏むのが当然だという議員もいます。彼らは、答弁拒否も当然と考えているようです。
 冒頭のように市長がしゃべったのだから「答弁はあった」という議員もいます。何たる民主主義感覚の欠如でしょうか。
 ファッシズムは、こういう所から忍び寄ってくるのです。感覚を研ぎ澄まさなければなりません。