上越民報
1997年11月30日 bW5


シンポジウム             
「豪雪と高齢社会を考える」に
            行ってきました



 すばらしいシンポジウムでした。十一月二十四日、津南町文化センターで開かれたシンポジウム「豪雪と高齢社会を考える」です。「安心して住みつづけられる地域づくりをめざして」日本共産党新潟県委員会と長野県委員会が共催したものです。400人収容の会場はいっぱいで、立ち見もでるという状況でした。
 シンポは、小日向昭一党新潟県委員長の主催者あいさつに続いて、地元津南町の小林三喜男町長が来賓としてあいさつしました。

「寝たきり」とは---石川津南病院長

 急用で出席できなくなった石川真一郎町立津南病院長の報告文書を、司会者が読み上げました。氏は、「寝たきり」ということを「厳密に堅苦しく議論」せず、「一部でも何らかの形で介護を必要とする場合」を「寝たきり」としたいと述べておられますが、そのとおりだと思いました。 「寝たきり」を狭く考えようとする行政への警告といえます。 豊富な資料が示されました。新潟県では、寝たきりの原因疾患の六割近くが「脳卒中」であることから、その対策が述べられました。

長野県栄村行政の姿勢

 最初のパネラーとして発言した長野県栄村の高橋彦芳村長は、「如何なる豪雪地帯にあってもそこに住んでいる人びとは、だれでもが安心して自分の自由な意志にもとづいて暮らし、かつ、精神的にも経済的にも豊かさを実感できることを求める権利を有しています。」と述べ、それを実現するところに行政の責任があると発言。

雪害と克雪栄村高橋村長

 「雪害とは、降雪という自然現象と時代々々の文明との係わりで社会的な規模で人びとの生活に障害を与える現象」というのが、高橋村長の認識です。そこから「このような雪害を未然に防止し、取り除くことが克雪」であり、克雪の上にこそ「利雪や親雪が成り立つ」と明快です。

栄村の雪対策

 そしてその上で、栄村の雪対策を説明しました。中でも同村の「雪害対策救助事業」は、十六名の救助員が、三一集落の一五七の高齢者世帯などの除排雪などを行う事業で、新潟県の集落保安要員制度とともに全国に誇るべき制度です。新潟県の制度の市街地への拡大が望まれます。

松之山町では心の健康づくり

 松之山町の津幡正子保険介護係長は、同町の高齢者対策の特徴を説明。保健・医療・福祉が協同して取り組んでいる「心の健康づくり事業」は、「老人の自殺をなくそうという目的で始めた事業でしたが、・・・これからの高齢化社会に向かって住民がやれること、公で取り組むことなどが話し合われ」ているといいます。
 ホームヘルパーによる温泉入浴サービスもユニークな施策です。

安心して住み続けられる地域づくり

 小国町介護支援センターの山崎八重子介護係長は、「今年の春、子どものところで一冬同居していた82歳のおじいさんが、やっぱり小国で暮らしたいといって帰ってきました。『小国にきたら身体も気持ちも落ち着いた』と涙ぐんで喜んでいるおじいさんを見て、年をとって障害があっても自分の住みたい場所で安心して暮らせる町を作っていくことが必要だと痛感しました。」と報告しました。

家庭内解決思考から転換が必要

 山崎係長はまた、「介護は、『他人の世話になりたくない』『家族で何とかしなければ』という、家庭内解決思考から転換が必要です。」とも述べていましたが、「介護する人とされる人は対等の立場で、人間としての尊厳に光を当てること」だという思いとともに、介護の根本的な部分を教えられました。

高齢者問題を視点にすえた豪雪対策が必要

 木島日出夫議員は、総務庁の資料から、「豪雪地帯は高齢化が進んだ地域であり、中でも特別豪雪地帯でその傾向が顕著」と述べ、特に近年、老人のみ世帯の増加が著しいことから、高齢者問題を視点にすえた豪雪対策が必要と力説しました。

課題は明確

 国土庁の「屋根雪処理対策調査」等から、やるべき課題は明確になっており、「やるかどうかだ」と指摘しました。

住民と行政でギャップ

 「人と自然に優しい雪国づくり調査」では、交通機能の確保については住民・行政とも十分としているが、住民が「自然環境や景観を生かした雪に強い地域づくり」を求めているのに対し、行政は「雪をテーマとした国際交流とか、産業の育成」に重点をおいており、ここに住民と行政とのギャップがあると指摘しました。

 たくさんのことを学ばされたシンポジウムでした。


12月議会の日程

12/2 (火) 本会議 提案、総括質疑
3 (水) 文教経済常任委員会
4 (木) 厚生常任委員会
5 (金) 建設企業常任委員会
6(土) 休会
7(日) 休会
8 (月) 総務常任委員会
9 (火) 休会
10 (水) 本会議 一般質問
11 (木) 本会議 一般質問
12 (金) 本会議 討論、採択

本会議、委員会とも、自由に傍聴できます。
いずれも10時開会です。ぜひ、おいでください。