日本共産党上越市議会議員杉本敏宏
市政レポート
2005年6月19日 bW3

目次
☆総務常任委員会での議論
☆民間委託(指定管理者制度)について
☆補助金をもらっている企業の経営 〜〜ゆきだるま財団にかかわって〜〜
☆第三セクターなどの経営で経営戦略を持っていますか
☆旧山古志村にいってきました



総務常任委員会での議論

 9日、私が所属する総務常任委員会が開かれました。そこでの発言のいくつかをお知らせしたいと思います。

民間委託(指定管理者制度)について
 施設の民間委託が「指定管理者制度」になったということは、以前お知らせしたとおりです。「既に民間委託している施設から検討すべき」という私たちの要求に沿って、?17?年度の移行作業が進められています。6月議会では、42施設に係わる18の条例が提案されました。総務常任委員会に直接係わる施設はありませんが、総括的な議論が行われました。
 私は、二つの点を指摘し、善処を求めました。
 民間委託している施設には、儲かる施設と儲からない施設があります。管理者を公募するわけですが、儲かる施設には応募者がいても、儲からない施設にはだれも応募しないということが起きます。だれも引き受け手がなければ、結局、市が直営で管理するしかなくなります。
 契約期間が5年になっていますから、5年後に「指定管理者」を再度募集することになります。その時、同じ業者になるとは限りません。今回の業者に雇用された人が解雇されたのでは、雇用の確保・安定につながりません。何らかの歯止めが必要です。
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補助金をもらっている企業の経営
  〜〜ゆきだるま財団にかかわって〜〜

 旧安塚町から引き継いだゆきだるま財団というのがあります。経営規模が5千万円程度ですが、その内1千万円が町からの補助金でした。その補助金が今度1500万円に5割もアップしているのです。補助金漬けの財団だと言われても仕方がない状況です。
 さらに問題なのは、そんなに多額の補助金をもらっていながら、役員会などの会議費や視察のための研修費が極めて大きいことです。「節約」するという姿勢があまり見られません。
 この財団に限ったことではありません。補助金をもらっているのだという自覚にたった経営を求めるべきです。
 経営改善を求めました。
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第三セクターなどの経営で
  経営戦略を持っていますか

 上越市は市町村合併で、旧町村からたくさんの第三セクターなどを引き継ぎました。それらの決算や次期事業計画が、6月議会に報告され、議論されています。私は、鰍艪チたりの郷(吉川区)の事業計画に関して、次のように質問しました。
 第9期も赤字で、600万円超の累積赤字があります。収支計画では、「最終利益は200万円を予想」といっています。そこでお聞きしますが、損益分岐点はどうなっていますか。企業を経営するのですから、どうなればマイナスで、どこから黒字になるかということが解かっていなければなりません。それがなくて、ただ「200万円」といっても、それは根拠のない願望です。
 委員会室はシーンとなりました。そして「そんな専門的なこと解かんないや」という議員の声も聞こえます。
 助役は、「ご指摘の点を踏まえ、経営を改善していきます」と答えていました。

 これは鰍艪チたりの郷の経営に限った問題ではありません。「民間のノーハウを生かす」というのが、三セクをつくったり、民間に経営を委託するときの、もっとも大きな理由です。でも、これが実態なのです。三セクなどが破綻するわけです。
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旧山古志村にいってきました

 元上越教育大学教授の長谷川康雄先生から声をかけられ、旧山古志村へ行ってきました。案内をしていただいたのは、先生の教え子で県の中越振興局で農地災害復旧課長をしている玉井英一氏です。

 「中越地震の被害を大きくした原因に地盤の問題がある」といわれています。この地域を被う魚沼層というのは、砂岩と礫岩の互層だと聞いていましたが、見た感じは「砂の山」です。一見固そうな岩のように見えますが、簡単に崩れてしまいました。250〜300万年前にできた新しい地層で、「まだ固まっていない」のだそうです。この地層ができかけた頃、ようやく人間が地上に姿をあらわしたのかと思うと、地球の営みの壮大さに驚かされます。
 長谷川先生の持論は、「杉植林地は地すべり対策に役立たない。昔からそこに生えていた樹木を。」ということです。今回の調査でそれを実証しようという意図のようでした。実際、杉の植林地はみごとに崩壊しています。それにくらべ雑木林はとどまっていますし、タニウツギやカワラハンノキなどの潅木帯でも被害は少ないのが解かります。象徴的な場面に出会いました。右の写真です。
 崖の上に家が残っています。その前の杉の木は脇から伸びているミズキで支えられているのです。その二本の協力で地盤の崩れをかろうじて抑え、家が倒れずにすんだという情景でしょうか。杉の根は地面を浅く這うだけですから、すぐに倒れてしまいます。ミズキの根は地下水脈を求めて地中深く入り込みます。この違いが如実に現れています。
 「地震は天災だが、被害を大きくしたのは戦後の植林政策にあったといっても過言ではない。人災だ。」が結論でしょうか。それにしても、地元の人たちが懸命に復興のために働いている姿が印象的でした。

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