日本共産党上越市議会議員杉本敏宏
市政レポート

2003年2月2日 bQ7

目次
☆リフレ上越 不況で苦しんでいる時に、市民の血税9000万円も投入
上越市のリフレ再建策は色々ある方策の中で最悪の再建策です
質疑では、リフレ問題の他に、二つの問題を質しました。


リフレ上越   1月臨時議会
くわどり湯ったり村 不況で苦しんでいる時に
ヨーデル金谷 市民の血税9000万円も投入
正善寺工房 ――こんなことは許せません――

 1月22日に今年初めての議会=臨時議会が開かれました。リフレ上越山里振興鰍ヨの税金投入や、国の景気対策に呼応した補正予算が提案されました。
 私は、日本共産党議員団を代表して総括質疑を行いました。その概要をお知らせします。

リフレ上越

 正式名称は、リフレ上越山里振興株式会社。平成10年12月18日設立。資本金3000万円。上越市が筆頭株主(51%1530万円)の第三セクター会社。他に、えちご上越農協、頸城自動車など6団体が出資。設立時に、公募で一株株主を募集。抽選で当選した124名の個人株主がいる。
 くわどり湯ったり村、ヨーデル金谷、正善寺工房を経営。当初は、この他に谷浜土取り場あとにレストランを建設する計画だった。一昨年、ヨーデル金谷にバッカス館の建設が浮上。宮越前市政の悪しき置き土産の一つ。

破産状態のリフレ上越

 リフレ上越は、上越市が毎年1800万円の管理委託料を注ぎ込んできたにもかかわらず、平成14年度末で8千万円を超す累積赤字です。
 「9千万円の税金投入によらなければ、この会社の経営が改善されない。一般的にはこういう状態を倒産状態、破産状態というのです。」

九千万円投入し、その内、八千万円捨てる

 債務超過を解消するための資金をどう調達するかということが問題の本質です。運転資金などの借り入れは、担保が無いため山口・大野両前副市長らが個人補償しています。そうした債務解消に必要な資金は8千万円。そこでまず9千万円増資し、その後に8千万円減資することで、その資金を生み出そうというのです。
 「こういうことが一般市民の感覚から見て、許されるのかどうか。」
 増資・減資は商法で認められていますが、「合法だからやってもいい」ということにはなりません。

不況であえぐ中小企業には見向きもせずに

 何年も出口の見えない不況が進行しています。市内の中小零細企業も、銀行の貸し渋り、貸しはがしで資金繰りに苦労しています。全国では自殺に追い込まれた経営者もいます。
 「日本共産党議員団は以前から市独自の融資制度などの充実を訴えてきたけれども、上越市の中小零細企業に対する施策はなかなか進んでいないのが現状です。そうした上越市の中小零細企業に対する施策と比べてみても、あまりにも落差が大きいのではないか。」

「減資」とは

 「減資とは、資本金を減らすことで捻出した資金を企業の経営再建に使う措置」「資本金を減らして浮いた部分を、損失の穴埋めに使う会計処理」のこと。
 雪印やダイエーの再建計画でも採用された。
 資本金を減らすと、そのままでは事業を継続できなくなるので、その後に増資するのが一般的。リフレ上越の場合は、先に増資して、後から減資する。

「財政再建」「緊縮財政」にも反する

 市は、「財政再建」「緊縮財政」といって、市民生活に密着した施策にまで削減の手を伸ばしています。
 「市長は、「身の丈市政」といっており、「財政再建」を全面に掲げております。また、平成15年度の予算編成に当たっては、「前年度比15%削減」の緊縮財政といっております。
 そうした時に、9千万円もの出資というのは、私はこれはやはり市民の皆さんの納得は得られないと思います。」
 政策的にも矛盾します。

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上越市のリフレ再建策は
色々ある方策の中で最悪の再建策です

再建策――我々の提案

 私も、湯ったり村とヨーデル金谷だけで再建した方がいいと思っています。再建の方法は色々あります。

@市が提案した方法。
A市が検討した補助金で処理する方法。
B私が最初の質問で提案した、いったん清算して、新規に出直す方法。
C私が再質問で提案した、増資には応ずるが減資はせず、企業努力を促す方法。
D樋口良子議員が反対討論で提起した、必要な資金を貸し付け、企業努力を促す方法。

市民の血税を安易に捨てることに

 市が検討した「減資」「補助金」はいずれも、「税金を注ぎ込む」ことだけで、注入した税金は戻ってこない方法です。「市民の血税を安易に捨てるもの」です。
 これと対照的に日本共産党議員団の提案は、「血税を注入してもあとで戻ってくる」方法です。「減資」して税金を捨てるわけですから、Cのように「減資」しなければ戻ってくる可能性があります。Dの貸付金ならば、返済され戻ってきます。
 同時に私たちの提案は、企業努力を促す方法でもあります。
 借入金には利子が付きますが、累積欠損が残っても、それ自体に利子が付くことはありません。

清算して出直すべきです

 「私は、破産状態、倒産状態すから、清算をして出直すべきだと思います。清算をして困る理由は、何もない。清算して上越市が損をするのは出資金の1530万円だけです。8千万円損するのか、1530万円損するのか。」
 どちらがいいかは明らかです。

責任を取るべきは前経営者らです

 今回の再建策では、宮越前市長と経営に直接関わってきた山口・大野両前副市長の責任はすべて免罪され、代わってそのすべての責任を木浦市政が引き継ぐことになります。
 「清算によって、それまでの経営責任は、それまでの経営者の方々が全部取ることになります。ここできっぱりとけじめをつける。ヨーデルと湯ったり村を存続させるのなら、新しい会社を作ればいい。負債など前の様々なしがらみを新しい会社に持ち込まない。私はこれが最良の方法だと思います。」

「苦渋の選択」か?

 この議案に反対したのはわが党議員の二人だけでした。グリーンネットは「苦渋の選択」などといいながら賛成討論まで行いました。
 市の提案に対して単に「賛成か反対か」ということになれば、「苦渋の選択」ということになるのでしょう。
 わが党が「苦渋の選択」をせず、市の再建策にきっぱりと反対したのは、他にもっと良い再建策があり、それを提起できたからです。

激励の声が

 JCVで中継を見た人たちから、「人の税金を何だと思っているのか」との怒りの声とともに、日本共産党議員団に対し、「あなた方の言うとおりだ」との激励の電話やメールが寄せられてきました。

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質疑では、リフレ問題の他に、
次の二つの問題を質しました。

四辻町多目的研修センター

 「市町村合併をすれば、類似施設の重複を避けられるといっているが、川一つ隔てただけの三和村との調整は行ったのか」という問題です。
 四辻とは目と鼻の先の三和村の神明に、村が建てた会館があります。市は調査もせず、話し合いもしていませんでした。

子安住宅集会棟の工事費

 子安住宅集会棟は、木造平屋建て185・5uで5340万円(95万円/坪)の工事請負費です。四辻町多目的研修センターは一部二階建て約307uで5050万円(54万円/坪)ですから、高すぎます。「何故こんなに高いのか。引き下げられないのか。」と質問しました。
 高齢者対応住宅の生活援助員執務室など付帯設備に1400万円ほどかかるので高くなっているとのことでしたが、これも質問して初めて明らかになったことです。
 質疑で取り上げたのは私だけでしたが、委員会では複数の委員から疑問の声が出されました。

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