日本共産党上越市議会議員杉本敏宏
市政レポート

2003年1月12日 bQ5

目次
☆「少ないパイの奪い合い」市町村合併で解消するか


「少ないパイの奪い合い」
市町村合併で解消するか

 木浦市長は、「今は少ないパイを各市町村で奪い合っているが、市町村が合併すれば、奪い合いをしないでよくなる」ことを合併のメリットの一つとして強調しています。果たして、市町村合併で「少ないパイの奪い合い」はなくなるのでしょうか。

工場進出で考えると

 たとえばある企業A社が工場を建てる場合を考えてみましょう。
 上越市には西田中などの工業団地があります。周辺を見ると三和村の西部工業団地、板倉町の板倉北部工業団地などがあります。
 この三つの工業団地でA社の工場を誘致しようと競っているのが、「少ないパイを奪い合」っているということになるのでしょうか。

樋口良子議員と新年の街頭宣伝(1月7日 旧長崎屋横)

「勝った、負けた」

 今は合併していませんから、三つの工業団地の誘致合戦は、三つの市町村の争いのように見えます。
 しかし、企業側から見れば、「どの工業団地の誘致条件が一番いいか」ということでしかありません。条件の悪いところにわざわざ進出するというのは、資本主義のセオリーに反するからです。
 結果として、たとえば板倉北部工業団地に進出が決まったとすると、「板倉町に負けた」となるわけです。

合併後の場合は?

 それでは合併した後にこの誘致問題が持ち上がったとしましょう。
 それでもA社が板倉北部工業団地に進出したとしますと、今度は合併した同じ大上越市内ですから、「大上越市に誘致が決まった」ということになります。これで「少ないパイの奪い合い」が無くなったなどといえるでしょうか。

これで「奪い合い」解消か

 確かに、西田中の工業団地に進出しようが、三和西部工業団地であろうが、板倉北部工業団地でも、みんな大上越市ですから、三つの市町村が誘致を争う「少ないパイの奪い合い」は無くなったように見えます。このことを称して「少ないパイの奪い合い」が無くなったというとしたら、あまりにもお粗末です。工業団地ごとの競争は無くなっていないのですから。

吸収合併は富の吸収に

 そしてこの状態は、周辺の町村を吸収した大上越市が、回りの町村の富を吸い取っているという姿ではないでしょうか。
 そこまでして吸収合併をしなければならないのか、私には疑問です。
 これ以外に、合併して「少ないパイの奪い合い」が無くなるとはどういう状態があるでしょうか。私には思い付きませんが。

根拠は薄弱

 いずれにしても今の合併推進論の「メリット」は、根拠が薄弱だ、と私は感じています。
 一つ一つの「メリット」を吟味していく必要があります。

1月22日臨時議会が開かれます

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