議会だより

2000年7月20日 bT

目次

暑中お見舞い申し上げます
視察で北海道に行ってきました
PFIって、なに?市民プラザに関連して(2)


黒沢湿原にて 1998年8月8日

暑中お見舞い
申し上げます

 不安定な天候が続いています。蒸し暑さが体力を消耗させます。食中毒などが心配されるこの時期に、雪印のずさんな衛生管理で被害が広がっています。消費者である国民の安全こそが優先されるべきです。
 みなさまのご健勝を祈念いたします。

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視察で北海道に
行ってきました

          7月10日〜12日

 七月十日から十二日の三日間、総務常任委員会の視察で、北海道に行ってきました。涼しいはずの北海道を猛暑が見舞っていました。

最北端の稚内市で行政改革を聞く

 十日、羽田から空路、稚内空港へ。台風の余波か、強い風が吹いていました。
 同市が進める牧畜、その牧場から「日本最北端」を回って市役所へ。
 行政改革の進展状況を聞きました。自治省の行革指導で始まったようですが、住民参加の方向性には、学ぶところがあります。

砂川闘争の地、砂川市で 広域行政について

 十一日は、かつての砂川闘争の地、砂川市で、広域行政について聞きました。
 明治の入植から、分村してきた歴
史。周辺の産炭地の疲弊。「合併よりも広域で」という意識が強いようでした。

札幌市芸術の森を観る

 最終日の十二日には、札幌市の芸術の森を観ました。広大な丘陵地の自然を活かして、彫刻などが展示されています。やぶ蚊の襲来には閉口しましたが、彫刻に群がるキバネセセリはやはり北海道です。
 「自然と調和した芸術」の参考例と言えましょう。
 空路、新潟に戻りました。

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PFIって、なに?
市民プラザに関連して
(2)

行政に責任転嫁

【問】 三セクとは違うのですか

【答】 自治体などの公共団体と民間会社がいっしょに公共事業を行うという点では、似ています。
 第一に、バブル崩壊前後から第三セクターが破綻し始めましたが、その後始末は、大部分、行政に責任を負わされました。PFIにはいくつかのタイプがありますが、いずれも破綻した場合の民間業者の負担・責任を三セクの場合よりも小さくすることが大きな特徴です。多額の税金で穴埋めすることになります。
 PFI法が審議された一九九九年の国会で、提案者の公明党の平田米男議員は、「最後は全部、官に背負わせる懸念がないわけではない」と述べ、三セクの二の舞いになる危険性を否定できませんでした。
 市民プラザでは、「事業の継続が
困難になった場合における措置」で、民間の責任が決められていますが、たいへん甘いものです。

事業者は熊谷組

 この点で、事業者に熊谷組が選定されたのは大問題です。
 熊谷組は、「建設業界最大規模の借入金を抱えて再建中」(六月八日付「朝日新聞」)の会社です。破綻すれば、リスクはすべて行政にかかってきます。

公共事業で利潤追求

 第二に、公共事業は、住民の福祉の向上や安全確保のために行われるのが原則ですから、「利潤追求」にはなじみません。しかしPFIでは、公共事業を利潤確保、とりわけ民間業者の利潤確保を目的として行います。公共事業の性格が変わってしまいます。このため、採算の合わない福祉や医療などは切り捨てられたり、利用料金が値上げされたりして市民負担が強まります。
 市民プラザでは、「観光振興センター」「喫茶・軽食施設」「健康づくり支援センター」などが、事業者の利潤追求施設として営業します。これらは、元もとの「ボランティアセンター」には、必要のないものでした。

不良債権処理

 第三にPFI法では、景気対策、すなわち銀行やゼネコンの不良債権処理ということが位置付けられています。不良資産となっている土地の流動化、銀行とゼネコンによる再開発を容易にするという役割です。
 市民プラザは、まさにそのものズバリです。ジャスコの不用土地を建物の無償提供と引き換えに買い取り、二十八億円も大金をかけて整備しようというのですから。

長期の支払い義務

 第四に、行政には、長期にわたって支払い義務が生じるということです。
 PFIでは、全体事業費を長期の契約期間で支払いますから、当初の負担が少なくて済むというメリットがあります。その反面、長期の債務負担(将来にわたる予算措置の約束)が設定され、将来的にはどれほどの財政負担を強いられるか想像もつかないのです。そして最終リスクは、官=行政が負うことになります。
 実際、市民プラザでは、毎年一億四千万円づつ、二十年間にわたって支払っていくことになります。そして、公共事業の常ですが、なんだかんだの理由をつけて、総事業費が膨らんでいきますから、まさに「将来的にはどれほどの財政負担を強いられるか想像もつかないのです。」

次号に続く

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