14.国保税の1割引き下げの実現

国保税、9.7%(8112円)引き下げ、願い実現に向け一歩前進ですが上がる人もあることが問題です【2003/03/02】

引き下げの提案

 3月議会に、国民健康保険税を平均9・7%8112円引き下げる条例の改正案と予算案が提案されました。(提案内容は左表参照)

 平成7年に平均15・6%もの大幅値上げをして以来の黒字分を積み上げた基金も7億円に達していますから、引き下げは当然の措置です。

国保税引き下げは市民の願い

 上越市の国保税は、県内市町村の中で抜群に高いことで有名です。そのために多くの皆さんから、「国保税を引き下げて」の声が寄せられていました。

 私は、3年前の選挙公約に「国保税の引き下げ」を掲げ、街宣車の看板には「国保税2万円の引き下げを」と大書してきました。

 また、2000年3月議会、2001年12月議会、2002年6月議会などの一般質問でも取り上げ、財源も示しながら、引き下げを求めてきました。

 しかし、宮越前市政では市民の苦難に眼は向けられませんでした。

応能:応益=50:50に

 全体では約1割の大幅引き下げですが、この改正でどの階層の人が引き下げられるのかが問題です。

 厚生労働省は、「応益割」を増やして低所得者の負担を増やし、「応能割」を減らして高額所得者の負担を減らすように、すなわち「応能:応益=50:50」にするよう指導しています。

 今回の改正では、資産割を廃止し、所得割を引き下げ、全体として「応能割」を減らし、替わりに均等割(一人当たりの税額で人数分がかかってくる)が約5割の引き上げ、平等割(世帯にかかる税額)が約12%引き上げられ、「応能:応益=50:50」になりました。

値上げになる階層も高額所得者は大幅減に

 試算をしてみました。結果は下図の通りです。

 「応益割」を増やすと低所得者層の負担が大幅に増えるために、法律で「軽減」が義務付けられています。その境界で負担が大きく増えるのが全体の特徴です。

 世帯人数ごとに見ますと、一人暮らしや夫婦2人の世帯では概ね値下げになるようです。3人以上の世帯では逆に値上げになる世帯があります。また、100万円以下の所得階層では1万円以上下がることはないのに対し、高額所得者では数万円もの大幅な値下げになる人たちもおります。

 引き下げの眼がどこに向いているかが問題です。