5.入札・契約制度の改善

【2002/10/13】入札制度の改善について

相次ぐ談合情報
 4年前にも一般質問で制度の改善を提案した。その後も談合情報が相次いでいる。今年に入ってから主なものでは、2月22日の高田駅前雁木建設、3月25日の上越地域医療センター病院、7月25日の土地区画整理調査事業委託問題などが報道された。特にセンター病院の件では、「公募型指名競争入札という手法からは、共同企業体の構成が事前に知りえない状況の中、落札業者が実名で上げられ」るということが起きた。

提案を含めて
 市としても「契約制度対策室」を設けるなど、改善に取り組んできている。
 先日総務常任委員会で制度改善が進んでいる横須賀市を視察した。そこで学んだこともふまえ、あらためて提案を含めて質問する。

制度改善の三つの視点
 入札制度を改善する場合、次の三つの視点が大切である。

@納税者の立場から見ること、即ち、「より良いものをより安く」ということである。
A不正や腐敗を無くすということ。
B不況のもとで、市内の中小零細業者の仕事を確保すること、発注比率を高めることである。

もし談合するとすれば
 談合する方の側から見ると何が必要か。

@まず何をおいても指名業者に選定されること。これなくしては仕事を取れないし、談合もできない。
A他の指名業者に話をつけるために、誰が指名されているかを聞き出す。
B予定価格と最低制限価格の間の金額で入札するために、その金額を知る必要がある。

 そのために職員などへの賄賂ということになり、「入札談合は大なり小なり官製談合」といわれる所以である。ここを抑えなければならない。

談合しにくい仕組みを
 @行政の恣意性(誰を指名するかの権限)が強い指名競争入札を再検討し、受注を希望するものすべてを指名業者に選定する「制限付き一般競争入札」の導入など、談合しにくい仕組みをつくるべきではないか。

予定価格の公表を
 A今年8月の入札を調べた。落札率が平均98・43%、最高99・98%だった。一億円の事業で2万円しか違っていなかったということだ。この「高止まり」は談合の「状況証拠」と言われている。談合防止に効果があるといわれる設計価格か予定価格を事前に公表をする考えはないか。

公表の効果はある
 入札では、一番低い金額の業者が落札するのだから、他の業者は全員予定価格よりも高い札を入れたということだ。予定価格が公表されていれば、それよりも高い金額を示す業者はいないはずで、落札率も下がる。

指名業者名を隠すべき
 B談合防止のために、指名業者名を判らないようにする必要がある。

「仕切り屋」への対処も
 Cこれまでの談合情報を見ていると、指名された業者のうしろで糸を引く「黒幕」がいるように見える。入札参加者だけではなく、そうした「談合の仕切り屋」にも対処しないと、談合は防げない。両方とも処分すべきではないか。

より多くの業者に仕事を
 D多くの業者が公共工事を受注できるようにする必要がある。そのためには、手持ち工事(件数と金額)の多い業者の参加資格を制限するべきではないか。
 また入札に参加できる業者を拡大するために、ランク区分をやめ、経営事項審査の総合評点を基準とすべきではないか。

【答弁】 入札、契約業務を点検し、公正な仕組みに改善する。公募型指名競争入札や制限付き一般競争入札の導入も検討する。入札制度全体を検討する中で、予定価格の事前公表も検討したい。捜査権がなく限界があるが、談合対応マニュアルにより厳しく対処していく。

【2003/02/23】入札予定価格、事前公表を試行

 これは昨年の9月議会の一般質問で取り上げた問題です。上越市の入札に関して以前から「談合情報」が寄せられていましたが、市長が変わってから頻発しています。総務常任委員会の横須賀市視察の成果も踏まえての質問でした。
 「1年間試行的に実施」ということですが、大きな前進です。
 入札予定価格とは、事実上、「これ以上高い入札者には落札させない」という上限価格です。
 昨年8月の入札実績は、平均99%の落札率(落札額/予定価格)で、予定価格よりも低い入札は落札業者一社というのが大部分でした。こういう落札は「神わざ」に近く、「談合の証拠」と言われています。
 談合を無くするために、各自治体は様々な取り組みをしています。それらに学んで「公平・公正な」入札制度にしていく必要があります。
 今議会には、「公平性・透明性を高めるため入札監視委員会を設置」することも提案されています。有用な組織ですが、監視委員の選任がポイントになります。入札制度に精通していないと監視できないからです。
 また、「委託業務の公平性・客観性の向上を図るため委託業務評価委員会を設置する」としています。