遺伝子組み換えイネの隔離ほ場試験栽培に関する要請書

上越市長  木浦正幸 様
2005年5月17日
日本共産党上越市議団
団長  杉本敏宏

 日頃から地域農業振興のためにご尽力いただき、心から敬意を表します。
 さて、標題の件でありますが、中央農業総合研究センター北陸研究センターなど4組織は、「導入遺伝子を可食部で働かせない技術、イネ遺伝子を使った新しい組換え体の選抜技術および野菜から取り出した病気に強い遺伝子などの、我が国独自の遺伝子組換え技術を統合して、複合病害抵抗性が付与された組換えイネ系統の作出に成功した」として、その実用化のために今年度から隔離ほ場試験栽培に踏み切りました。
 こうしたなかで関係農民、農業団体から大きな不安と不信の声があがり、反対の動きも出てきました。トウモロコシ、大豆などの場合でも明らかなように、遺伝子組み換え作物については、食べものとしての安全性の実験、検証が十分行われていません。また、非組み換え作物や近縁種への遺伝子伝播により遺伝子汚染・環境汚染を引き起こす可能性もあります。今回の試験栽培は、国民の主食であるコメにかかわるものだけに、国民的な理解と合意のないなかで試験を継続することは許されないものです。こうした声や運動が起きるのは当然のことです。
 ご案内のように、14市町村が合併した上越市は、全国の市町村のなかではトップレベルのコメ生産面積と生産量を持つ農業都市です。また当市は環境ISOにも取り組み、環境にやさしいまちづくりを推進しています。今回の試験栽培は、上越市のコメを中心にすえた農業振興に重大な影響を与えるとともに、市のイメージダウンにもつながりかねません。
 よって、当議員団は、市当局が、中央農業総合研究センター北陸研究センターなどに対して今回の隔離ほ場試験栽培中止を働きかけることを強く要請いたします。
以上