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1997年6月議会

一般質問議事録

1.文書の改ざんと差しかえについて
最初の質問
最初の答弁
再質問
再答弁

【杉本敏宏】
 三つ目の問題は、文書の改ざんと差しかえについてであります。

 5月21日付で南クリーンセンターに関する住民監査について監査結果が出されました。この中で監査委員は、次のように指摘しております。3ページでありますが、「したがって公文書の改ざんや、監査の過程における提出資料の再三にわたる修正、訂正を含む差しかえ」また、8ページには、「しかし、監査を進めていく過程で公文書の改ざんが発覚し、また提出された監査資料が指摘のたびに差しかえられたこと」というふうに書かれております。
 我が党は、この指摘を大変重視いたしまして、市長に対し地方自治法第233条5項の規定に基づいて、差しかえ前と差しかえ後の資料、改ざん前と後の資料を公開することを求めました。この申し入れに対して、6月6日付で回答をいただきましたが、その中で「資料の公開については市議会に対し誤りを訂正し、再説明をする機会を設けていただくようお願いしてありますが、その際に提出したいと考えています」との回答でありました。しかし、この再説明の機会、すなわち10日の総務・建設企業合同委員会でありますけれども、こうした資料の提出はありませんでした。
 改ざん、差しかえで何が問題なのか。これは、提出された資料が、これは本当に正しいのですかという不信感を醸成したことではないでしょうか。10日に提示された資料、ワープロか何かで作成されたものだと思いますけれども、あそこに示された改ざん前と改ざん後の数値、だれが「こっちが改ざん前の数値で正しいんです、こっちが改ざん後の数値で間違いありません」と、保証してくれるんでしょうか。私たちが求めたのは、現物の公開、あるいは現物のコピーの公開でありますけれども、現物を見ないで出された資料が正しいというふうに判断することはできないのではないかと思います。その意味から、また市長が公印をついた文書で提出するということを約束したわけでありますから、こういう約束を守るということからも関連資料の公開、ぜひこの場で出していただければと思いますが、また約束を守るということについての市長の見解、これもあわせてお聞きしたいと思います。

 また、さきの6日付の市長の回答書では、「仮に過去に行った事務に関する公文書に誤りがあったとすれば、その誤りが判明した時点で適正な手続のもとに誤りを修正、訂正することは否定されるものではない」と述べております。監査委員報告の重要性は、事南クリーンセンターの問題にかかわらず、すべての事務執行においてこのような修正、訂正がいとも簡単に行われているのではないかという問題を提起していることにあると思うのであります。まず、ここで述べられている適正な手続とはどのような手続なのか、明らかにしていただきたいと思います。

 私は、5月23日の全員協議会で、この南クリーンセンター問題については、昨年9月議会の際にも建設工事請負契約書が2回も差しかえられていることから、上司の承認を得ていれば差しかえで、承認前なら改ざんということではないのかと指摘をしました。差しかえが日常茶飯事ではないのか、文書を手直しすることに安易になっているのではないか、そうした日常の事務執行の中から、罪の意識もなく数字を変えてしまったのではないか、こうした疑問が市民の中からも提起されております。市長の明快な御答弁をお願いいたします。

 市長は、改ざんに関連して、みずから2カ月間10分の1の減給処分を提起されました。これは一見潔いように見えますが、行政のあり方からして、このようなやり方でいいのでしょうか。我が党はきのうの委員会でも、関連する条例改正を取り下げるよう要求したところであります。
 さて、改ざんがあったと言われていますが、前段でも言いましたように、改ざん前後の資料が公開されておりません。今必要なことは、まず事実をすべて明らかにすることではないかと思います。そして、その事実に基づいて、改ざんの実行者に対する処分がなされ、上司である部長の監督責任が問われ、さらにその上で市長としての政治的、道義的責任が問われてくるのだと思うのであります。それが、トップダウン式のやり方では、行政運営のあり方からしても問題ですし、事実資料が公開されていないのですから、疑惑隠しととられるおそれさえあります。この意味からも、関連資料の公開を強く求めるものであります。

          (発言取消部分)

 私のきのうの一般質問の中で、「−−−−−−−−−−」と発言した部分については、質問外のことであり、かつ質問権に触れる不適切な内容でありましたので、おわびし、その関連部分を含め、取り消すことで議長に御一任したいと思います。
 以上です。

 昨年の9月議会では、終了した工事に関する契約書の差しかえがありました。今度は、工事検査調書まで差しかえられております。このことの重大性については、きのうの委員会でも議論がありましたので繰り返しません。
 私は、民間会社におりましたけれども、工事終了後1年以上もたってから、民間会社の場合には検収書があるわけですけれども、この検収書を差しかえるなどというようなことをやったら、「おまえは一体何をやってたんだ」と言われるのが落ちであります。
 契約書の差しかえについては、押印文書をつづり合わせて別の文書を作成した。これを不正に使いますと、法律に違反することになりますが、不正に使ってはいないから罪には問われないのでしょうけれども、まさに一歩間違えばそういうことに陥る中身の問題であります。こうした改ざんや差しかえに対する市長の責任のとり方について、改めて見解をお聞きしたいと思います。また、今回のトップダウン式のやり方を今後の前例にされるつもりなのかどうか、この点についても見解をお示しいただきたいと思います。

 最後に、ついでですけれども、9月議会で配付された資料のうち、上建第11404−2号工法変更承諾について(通知)というのがありますが、これには市長の押印がありません。
 以上です。よろしくお願いします。

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【宮越市長】
 次に、文書の改ざんと差しかえについての御質問でありますが、申し上げるまでもなく行政事務は住民の権利義務に直結するものや住民の福祉を積極的に推進するものなど、幅広く市民生活に直接かかわるものであるため、その事務執行に当たっては正確かつ確実な処理が常に要求されなければならないものであるわけであります。行政事務という重要性から伝達性、客観性、記録性、確実性というすぐれた特性を持つ文書により、誤りのない事務処理を行っていかなければならないことは当然のことであります。

 そこで、文書の差しかえも改ざんではないかとのお尋ねでありますが、文書の改ざんは一たん作成されて一定の内部手続、すなわち決裁を経て市としての意思決定を行ったものを、その後無断で、しかも勝手に訂正、修正を行うことであり、不当に改める場合に多く用いられるものと理解しておりますが、このことは理由のいかんを問わず許されるものではありません。行政事務の執行は、常に適法、適正に行わなければなりませんが、ましてや公文書の修正、訂正は基本的にあってはならないことであります。しかし、細心の注意をもってしても人間の行うことでありますから、取り違えや間違いが絶対にないとは言い切れないと思いますが、このことは決して弁解するわけではありませんが、御理解をいただける一面ではないでしょうか。
 また、時には事務執行段階で資料等によって的確に判断し、処理したものが、後日これらと違う事実が判明して、当初の決定を訂正、修正するなどの必要が生じることもあり得ることは一般的にも御理解いただけるものと存じます。このような場合に、既に決裁などの手続を経て完結された公文書でも、その誤りが判明した時点で意思決定権者の許可を得るなど、適正な手続のもとで修正や訂正をすることは全く否定されるものではないと、こう考えております。むしろこれを処理せずに、将来に向けて誤りのまま放置することの方がむしろ大きな禍根を残すこととなります。このため、そのような手続を経ての差しかえはやむを得ず行う措置でありますが、もとより行政における事務処理は誤りないものでなければならないことは、論をまたないところであります。

 次に、差しかえに対する市長の責任についてのお尋ねでありますが、事務処理の効率性、迅速性を図る観点から、事務決裁規程では事案により助役以下の補助機関職員に補助執行させ、処理に当たらせておりますが、行政事務における最高意思決定権者は私でありますので、市長としての責任は道義的なものであれ、何であれ、いずれの場合においても、最終の監督責任は私が負うべきものであります。このたびの一連の不祥事に際し、みずからの監督者責任を重く受けとめ、議会の皆さんに私の処分についての条例改正をお諮りしているところであります。

 また、職員に対しても、その事務執行に当たっては誤りを絶対繰り返すことのないよう、改めて強く要請いたしましたし、早く市民の皆さんの信頼を取り戻すため、懸命な努力を続けてまいる所存でありますので、御理解を賜りたいと存じますが、先ほど処分のあり方についてはトップダウン方式、あるいはまた今回を前例に今後するのかという御質問ありましたが、私は今後はもうないと思っていますから、こんなことは前例にならないと考えておりますし、トップダウン方式というのはそんなことじゃないんです。要するに、責任のとるタイミングなんです、タイミング。私のとるタイミングは、誤った資料で議会に対して誤りの説明をして混乱を引き起こしたということは、もう既にわかったんです。
 それから、監査請求をして、監査委員から事務処理にミスがあるよと、今後注意しなさいという要望が出たんです。その時点で、私の責任は見えたんです。助役以下の問題については、真相解明がまだ続いているという過程であるんです。だから、それも協力してほしいと言ってんだけど、何だか知らんけど協力してくれないということでありますが、これは真相究明がされるということで、いつまでもこれを待っているわけにはいかないんです。
 しかし、ある程度私の責任が明瞭化した時点で、私の責任を明らかにしながら、同時に助役以下担当職員に対する処分についても、すぐに行いたいと言っても、知っていると言っていながら教えてくれない、協力してくれと言っても協力してくれないという、真相解明がもうちょっとのとこへいくんだけど前へ進まないと。しかし、これはいつまで待っても来年、再来年ずっと10年後になるかもしれないから、これは後回しにしておいて、これは明らかになったときに改めて追加的な処分をするということに、もうそろそろ議会も終わるころですから、この辺で区切りをつけて、先ほど石平議員さんにもお答え申し上げたように、一両日にその処分を発表して、とりあえず残った真相解明のところについては保留をしながら、これがまたわかり次第追加的に処分をするよということを留保しながら段階的にやっていこうということでありますから、私の責任のとり方ははっきりとしているのに、まだとらないのかというふうなことの批判よりも、むしろ私はすぱっと監査委員の結果が出た、そのタイミングで責任をとったんであって、トップダウン方式とかそんな方式で処分のやり方をしたつもりはないし、タイミングとしてはまことに絶妙のタイミングで私は自分の処分を発表したと、このように責任を非常に強く思ってるがゆえにそのように決断をしたことをぜひ御理解をお願いしたいと思いますし、私は市長として10分の1カット、2カ月というのは大変これは重い決断と私は考えています。これは、先ほど申し上げましたように、事務的なミスなんです。事務的なミスということが、政治的に議会に対して大変申しわけないことをしてしまったと。皆さん方が、市民から選ばれたこの議会に対して説明を偽るということは、これはどうしても責任をとらなきゃならんという、そういう事態が変わっちゃったんです。ですから、そういう意味で、事務的なミスの責任はもちろん全体の資質の問題で、監査委員からも指摘されましたから、包括的に当然その責任をとらなきゃならんということははっきりしましたから、トータルで決断したということで、これは私から申し上げるのは恐縮でありますが、高く評価してほしいと、こう思うところであります。
 以上です。

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【杉本敏宏】
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【宮越市長】
 まず一つは、前後しますけども、改ざん差しかえ文書の公開等の申し入れについては、5月28日にいただいたものに対しては6月の5日に回答をさせていただいたとおりでありまして、そのようにもう一度、再度回答を申し上げたいと思います。上建第11404の2というのかな、工法変更承諾についての通知、判こがないじゃないかということでありますが、これは控えをごらんになったということであるそうであります。確認しました。

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